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『水ダウ』スベリ-1GP優勝芸人を直撃。決定の瞬間「膝から崩れ落ちそうになった」

人気番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)にて、12月6日と13日の2週に渡って放送された企画「S-1(スベリワン)グランプリ」。これは、“もっともスベっている芸人”を決めるという、前代未聞の大会だ。 優勝したのは、モグライダーが推薦したピン芸人・エンジンコータロー氏(41歳)だった。これまでの芸歴で脚光を浴びることは皆無だったなか、不名誉な形ではあるものの、日本中から注目されるという事態に。本人は何を思うのか。“優勝者インタビュー”をお届けする。
エンジンコータロー氏

エンジンコータロー氏

“どこか変だった”会場の雰囲気

――この企画は「S-1(シングルワン)グランプリ」という、「新しいピン芸人の大会」のていで招集されていたようですね。 エンジンコータロー(以下、エンジン):数ヶ月前、モグライダーの芝(大輔)君から「TBSの方に連絡先を教えていいですか?」と言われたんです。最初はモグライダーがメインの企画で、「僕なんて顔も映らないんだろうな」と思っていました。 ――そこから大会当日までは、M-1のようにドキュメンタリーっぽい密着もありました。途中でドッキリだと気づくことはなかったんですか? エンジン:僕みたいな芸人の家まで来て密着取材するって、どういうことかなと(笑)。僕レベルに声がかかっているなら、数十人の売れていない芸人に密着してるのかなと考えて、構造が全然わからなかった状態で。でも、スタッフさんも全体像を全く教えてくれなくて……。変な感じはしたものの、ドッキリだとは思いませんでした。 ――当日、ネタをやっている最中は、ウケていない実感はありましたか? エンジン:すごくありました。もちろん僕のネタのせいでもあるんですけど、雰囲気もちょっと変な感じで……。テレビのカメラが入るようなお笑いの大会だと、前説がいて場を盛り上げてから大会が始まるんですが、そんなこともなくて。会場自体があったまっていなくて、基本的にピリついてました。しかも、当日集められたのも、僕も含めてこれまで注目されてこなかった芸人たちばかり。楽屋も妙な空気になっていました(笑)。

1位になった瞬間の気持ちは…

――そんななか、見事『S-1グランプリ』の優勝を決められました。スベりのナンバーワンを争っていたと知らされ、しかも優勝するという、史上初の栄冠に輝いたわけですが……。その瞬間の気持ちを教えてください。 エンジン:マジで膝から崩れ落ちそうになるくらい嫌でしたね。自分が面白いと思うことを全力でやって優勝したのに、一番スベっていたと言われて……。もう感情がグチャグチャになりました。 ――とはいえ、これまでにないほどに名前が知れ渡り、注目されたことは間違いありませんね。 エンジン:他の出場メンバーや芸人仲間らは、どんな姿であれ有名番組で大きく取り上げられて喜べるようなんです。いい意味での芸人気質を持っているから「これはチャンスだ!」と言ってくれます。でも僕はこの状況を「オイシイ」と思えなかったんですよ。単純に、「スベる=芸人としてダメ」という考え方がこびりついているので、とにかくしんどかったですね。 ――人気番組故に、全国から「日本一スベる人」という烙印を押された形になったのは、やはり辛いことだったんですね。 エンジン:収録から放送までは1か月以上の期間がありましたが、その間にも感情がおかしくなってましたね。「S-1」でミキサー車のネタをやったんですが、僕がスベったことで、ミキサー車に乗って働いている人をdisっていることにならないかなどと考えて一人で怖くなっていました。
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反響は大きかったものの、「怖かった」
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