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「テレビやスマホの音が聞こえにくい」は要注意…耳の老化を防ぐ方法

効果的な耳トレの方法

①朝の音を聴く 老化を防ぐ[貯め筋トレ]起床後に窓を開けて室内と室外の音の「変化」に耳を傾け、次にできる限り遠くから聞こえる音(雀の鳴き声など)を見つけて1分間ほど集中して聴いてから「記憶」する。慣れてくると視力と同様にピントが合ってくる。 ②静かに立って座る 老化を防ぐ[貯め筋トレ]勤務中、トイレに行くときなどに音を立てずゆっくりと椅子から立ち、座る動作を2~3回繰り返す。脳の運動野と聴覚野は繋がっていないが、意識すると脳内で結びつきやすくなる。出てしまった音も集中して聴くと効果的。 ③音量を少しずつ下げる 老化を防ぐ[貯め筋トレ]テレビや音楽、リモートでの会話の音量を、まずは1段階下げる。慣れてきたらもう1段階と徐々に下げることにより無意識に使いまくっている耳の休息を行う。同時に、小音量で情報を得ようとする注意力が働くようになる。 ④自分の呼吸音を聴く 老化を防ぐ[貯め筋トレ]就寝時、できるだけ周囲の音を切り、リラックスして自分の吸う息、吐く息に意識を向けると、音は遠くだけでなく自分の内側にもあるという空間の距離感をつかむことができるようになる。これをディープリスニングという。 【小松正史氏】 京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教授。音響心理学とサウンドスケープ論が専門。著書、『毎日耳トレ!』(ヤマハミュージックメディア)他。 <取材・文/和場まさみ>
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