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「テレビやスマホの音が聞こえにくい」は要注意…耳の老化を防ぐ方法

 貯金と同じく、筋力を蓄えておくと体力低下に振り回されなくなると同時に、老後の寝たきり予防などの恩恵がある。本記事では「目立たない音」に意識を向けるだけでできる、聴力改善トレーニングをご紹介! 老化を防ぐ[貯め筋トレ]

普段は無視しがちな「音」に注意を向けると聴力改善に

 夜間になるとテレビやスマホの音量を上げている場合、それは聴力が衰え始めているサインだ。  耳の「前庭」部にある蝸牛管の中にはリンパ液が入っている管があり、そこにたくさんの「毛」(有毛細胞)が生えている。しかし50歳を過ぎると脱毛が始まり、高音から聞こえにくくなっていく。これは止められない老化現象のひとつではあるものの、普段から積極的に音や刺激に反応している人は耳の老化が遅く、ふさぎ込んでいる人は入力された音を認知しようとしないため、老化が早い。  2年にわたってAmazonランキング1位を誇る『毎日耳トレ!』(ヤマハミュージックメディア)の著者・小松正史氏は20年前から音環境を研究する中でこの差に着目、「背景の音」「目立たない音」に意識を向けることで聴力改善するトレーニングを開発した。 「耳の中には槌骨・砧骨・あぶみ骨という3つの耳小骨があり、そこに幅広い周波数の音を入力させることにより前庭に行く手前の動きをスムーズにすること、かつ些細な音を意識して聴くことで脳の認知機能を活性化すること。この2つが耳の筋トレになり、何歳からでも聞こえの改善ができます」
老化を防ぐ[貯め筋トレ]

小松正史氏

耳の聞こえが悪いとどうなる?

 ただ、脱毛した有毛細胞を復活させることはできないが、耳トレによって脳の認知機能がこれまでの経験や蓄積されたものを想起させてくれるため、補正機能が働くようになるという。  耳の聞こえが悪いと人の話に注意が向けられなくなり、コミュニケーション、脳の認知機能をも低下させる恐れがある。 「周波数の幅広いピアノ曲やフルオケの曲を聴く、週に一度は自然の音を聴く、電車内でインナーイヤホンを使用しないなど、工夫すると効果的です」  耳トレの効果が出てきたら、テレビや音楽の音量を1段階ずつ下げていくのがおすすめだ。
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効果的な耳トレの方法
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