大阪の台所・黒門市場に行ってみた。新鮮な魚介類がワンコイン?
食いだおれの町である大阪には多くの市場がある。中でも、全国から厳選された食材が豊富に揃うのが「大阪の台所」と呼ばれる黒門市場だ。黒門市場は大阪市中央区日本橋にある生鮮食品中心の市場で約580メートルの市場に170店ほどの店舗が並んでおり、以前は多くの外国人観光客で賑わっていたが、最近はコロナの影響もあり少し寂しい印象だった。
黒門市場へのアクセスは、大阪メトロ千日前線、堺筋線「日本橋駅」、近鉄線「日本橋駅」で下車し、10番出口を出て徒歩5分ほどの場所にある。午前9時半、市場に到着。今回、ワンコイン市が行われるのは10月22~24日、31日、11月の毎週土曜日。10月の3連休ははかなり賑わっていたようだが、この日はまだ人がまばらで開店準備中の店もあった。市場内にはチラシが無料配布されており、ワンコインの目玉商品が分かるようになっている。
まずは、チラシで見たお目当ての鮮魚店に行ってみた。店の前にはすでに10人以上の行列があり、話を聞くと長崎のトラフグの刺身を買うために整理券を待っているという。ふぐ刺しが500円で買えるとはかなりオトクだ。買い物もしたかったのだが、午後にも予定があったので食べ歩きに専念することに。市場を歩いていると店先で店員が「安いよー!」と威勢良く声を掛けてくる。水産だけでなく丼ものや肉、お菓子もあってかなり安い。
まず、食べたのはホタテのバター焼き(500円)。しっかりとした食べ応えだが、優しい味わいで醤油をつけなくても十分美味しい。続いて、皿にぎっしり乗ったテッサ(500円)。薄くカットされているのに歯応えがあって甘く、皮刺しもコリコリしている。黒門市場の中にはイートインスペースを設けている店もあって、その場で食べることができる。スペースがなくても、市場内のインフォメーションセンターの無料休憩所に持ち込んで食べることも可能だ。
アルコール類は各店舗で販売もしているが、コンビニなどで買った物を持ち込んでもOK。この日は500mlのウーロンハイを買ってきた。朝っぱらから、海鮮を食べながら酒を飲むのはこの上ない幸せ。続いてはお目当ての牡蠣。缶チューハイと比べても大差ない、大ぶりの北海道産牡蠣が2個で500円! それぞれ、レモンとポン酢をかけていただく。新鮮でクリーミーな牡蠣はもはや飲めそう。あと3皿はイケるな……。そして、蟹味噌甲羅焼(500円)。甘くてコクのある濃厚な味噌で酒が進み、すでに良い気分である。
そんな黒門市場で今夏、「がんばろう大阪!」と称した「ワンコイン市」が行われた。各店舗が目玉商品をワンコイン(100円、500円)で販売するイベントなのだが、この秋ふたたび行われることになったのだ。関西在住の筆者も足を運んでみた。
お得商品を食べ歩く
新鮮な魚をつまみに酒を…
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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