エンタメ

<純烈物語>「苦労を素っ裸で投げたら重くなる」後上翔太の純烈観<第73回>

リーダー酒井の血筋を受け継ぐもの

「有観客ライブを再開するにしても、ソーシャルディスタンスを取って5割ぐらいの客席数にする形がすべてのエンターテインメントの標準となっている。それでも純烈はやらない方がいいのか、あるいはそこで世間とは違う形を見せるのも選択肢の一つだと思うし、その局面やその日によってどういうチョイスがベターなのか、変わってくるのが今ですよね。  そこは、昨日まで白だと思っていたことが今日は黒と平気で言える酒井さんらしさが武器になってくるんだと思います。リーダーなら、やらないといっていたことも1ヵ月後の世相の中で考えを変えられる。今さら『あの時、やらないって言ったからやらないんだよ』なんて言われたら、チョイチョイ!ってなるじゃないですか」  独自の感覚で物事を見極めつつ、リーダーの血筋は受け継いでいる。趣味が映えずとも、力不足を味わいつつも、そしてファンとの再開まであと少し時間がかかろうとも、後上は「ちゃんと純烈をやること」を忘れずにコロナ禍の中で生きてきた。  有観客ライブ再開後は、より後上が考えるところの純烈が具現化される――それが話を聞きながら抱いた予感だった。

コロナ下でハマった食べ物

 それでは白川編に続き、この状況下でハマった食べ物を聞いたので、翔ちゃんマニアへお伝えする。これがまた、見事なまでの合理的発想の達人っぷりがいかんなく発揮されたものだった。 純烈_後上翔太2「自分はネットでうまいものを調べて食べにいくよりも、お腹が減っている時に温かいものを食えれば基本おいしいんです。ベストなタイミングで食事ができるのが、牛丼。これまでは仕事がある時にお弁当であったりとかみんなで食べにいったりとかだったのが、こうなると自分のタイミングで食事できる。それが牛丼でした。  5分待って牛丼と、1時間待っておいしいものだったら前者の方がおいしいんですよ。食べるものの内容も大事だけど、自分のお腹の減り具合が味覚には大きく作用する。牛丼の尊さを改めて感じました。あの速さですからね。的確に自分の腹のすき方にマッチしてくれるじゃないですか」  お腹をすかした翔ちゃんが牛丼にありつく姿が映えるか否か。純子&烈男の皆さん、各自想像してみてください。 撮影/鈴木健.txt
(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売
純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。
白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。
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