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<純烈物語>白川は生脱ぎ、小田井はLiLiCoに生電話……生配信ライブで「紅白への道」を体現<第75回>

ピンスポを浴びて……ステージ上で脱いでいく白川裕二郎

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歌いながらステージ上で肉体美を披露する白川裕二郎

 チョップを食らわずに済んだ白川は『愛は死なない』をソロで披露。その間、生着替えでいいねの促進を狙う。続いては小田井がストラップつきのサンプラーを携え、歓声や嬌声などいくつもの女声を鳴らしながら『恋のチューリップ』をカバー。ところが、今林は「それだと見出しになりづらいのでバズらない」と低評価を下す。 「面白いは面白いですけど、バズるということはネットニュースになることなんですよ。ネットニュースは見出しが大事なんです。たとえば“純烈・白川、舞台上で生着替え”って見出しっぽいじゃないですか。小田井さんは見出しらしきものは……」 「“無観客の客席で恋のチューリップ花咲くオランダ村もビックリ!”……どう?」 「難しいなあ……やっぱりLiLiCoさんしかないですね」 「ここで? うっそー!」 「今、電話して。“純烈・小田井、会場からLiLiCoに電話、浮気を告白”とかね」
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舞台上で妻LiLiCoに直電をする小田井涼平

 なんとステージ上から自宅に電話を入れさせられる小田井。どうやらLiLiCoは生配信を見ていたようで、いきなり「音外れてたよー」とダメ出し。  スタッフ用アカウントではなく、フツーに3000円払い視聴していることを明かすと、返す刀で「先月末の生活費まだ入ってない」と、家庭内の経済事情を晒す。その一方で「純烈を食わないでくださいね」と、DDTのリングでプロレスの試合に出場した時の縁がある今林(同団体の広報を担当)を立てる気遣いも、さり気なく見せた。  ここまでやっても現実は厳しいもので、合計リツイート&いいねはわずか108。嫁まで担ぎ出しながらのこの数に、思わず小田井が「除夜の鐘やないか」と落胆の声を漏らす。はては今林が「こうなったら100万いくまでこのライブ終わらない。家に帰らせないし夜も帰らせないし、飯も食わせない。100万いくまで絶対に帰らせません!」とまたもブチ切れると、酒井のモノローグが入る。 「無理だよ、100万いいねなんて。でも……なんだ、この感じ? 舞台上でいきなり無茶振りされて、追い詰められてるはずなのに、なぜか正しい方向に向かっているような変な気分。そうだ、去年の6月もこんな感じがした。ということは……出てきていいよ、ササダンゴくーん!」  呼び込まれたスーパー・ササダンゴ・マシンは、さっそくパワーポイントを使い純烈が紅白に出場するための方法をプレゼン。テーマは「withコロナとSNS時代における純烈の生き残り戦略についての考察」とされていた。 撮影/ヤナガワゴーッ!
(すずきけん)――’66年、東京都葛飾区亀有出身。’88年9月~’09年9月までアルバイト時代から数え21年間、ベースボール・マガジン社に在籍し『週刊プロレス』編集次長及び同誌携帯サイト『週刊プロレスmobile』編集長を務める。退社後はフリー編集ライターとしてプロレスに限らず音楽、演劇、映画などで執筆。50団体以上のプロレス中継の実況・解説をする。酒井一圭とはマッスルのテレビ中継解説を務めたことから知り合い、マッスル休止後も出演舞台のレビューを執筆。今回のマッスル再開時にもコラムを寄稿している。Twitter@yaroutxtfacebook「Kensuzukitxt」 blog「KEN筆.txt」。著書『白と黒とハッピー~純烈物語』『純烈物語 20-21』が発売

純烈物語 20-21

「濃厚接触アイドル解散の危機!?」エンタメ界を揺るがしている「コロナ禍」。20年末、3年連続3度目の紅白歌合戦出場を果たした、スーパー銭湯アイドル「純烈」はいかにコロナと戦い、それを乗り越えてきたのか。

白と黒とハッピー~純烈物語

なぜ純烈は復活できたのか?波乱万丈、結成から2度目の紅白まで。今こそ明かされる「純烈物語」。
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