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せり上がった荷台の高さは地上2m!軽トラ自作キャンパーのススメ

 日本で一番愛されてる軽トラは、仕事に、暮らしに、ときにレジャーにと、多くの人に愛用されている、とてもよくできた道具です。そんな最強の道具の魅力に取りつかれ、そのポテンシャルを最大限に引き出した軽トラキャンパーの達人を紹介します!

みんなの遊べる軽トラ 第5回 柳澤孝之さん(埼玉県入間市)

みんなの遊べる軽トラ

SUZUKI CARRY LIFT DUMP

 艶消しのデザートイエローに全塗装された軽トラは、まるで軍用車のような雰囲気を漂わせている。この軽トラは、子どもの頃から働くクルマが大好きで、なかでも無骨なクルマに惹かれるという柳澤さんがみずからカスタムした力作だ。
みんなの遊べる軽トラ

悪路もなんのその。パートタイム4WDの軽快な走りでオフロードを疾走するキャリイ リフトダンプ

「入間市には戦後、ジョンソン基地という米軍基地がありました。ですから、この街で育った僕はミリタリーやアメリカ製品への憧れが強いのかもしれません。このキャリイは湾岸戦争の『砂漠の嵐作戦』で活躍した軍用の特殊車両、ハンヴィーをイメージして仕上げました」

実に多趣味な柳澤さんは、誰もがうらやむようなナイスなガレージを持っている。ホンダC T110といったハンターカブやハーレー、ビンテージの自転車をはじめ、ミリタリー系のアイテムも多数コレクションしている

みんなの遊べる軽トラ

なかでもバーナーやストーブはさまざまなタイプがあり、その思い入れの深さは筋金入り

唯一無二!? 軽トラダンプのインパクト

 忙しい仕事の合間をぬって知り合いの板金工場に泊まり込んで、塗装から焼き付けまでを自分で行ったというからすごい。
みんなの遊べる軽トラ

荷台にはハードカーゴジャパンのキャリアを装着。特殊車両なので問題なく付くかどうか確認するために、四国遠征のついでに兵庫県の同社まで足を運んで現物を採寸したという念の入れよう

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このキャリアに装着できるテント(約8万円)もそろえたので、車上泊も思いのまま。この日はホンダのハンターカブ仲間の石井昌美さんに協力してもらった

 実はこのキャリイは電動モーターの油圧によって、荷台がそのまませり上がるリフトダンプという特装車。

やってみたらけっこう楽しい。そんな意外性も軽トラの魅力かな

 写真を見れば一目瞭然だが、そのユニークな使い勝手と圧倒的な存在感は、一般的な軽トラとは比べものにならないほどのインパクトがある。 「荷台が地上2mくらいまで上がるので、テントを張ったらどうなのかなとやってみたところ、これがなかなかいい感じでした。どこかツリーハウスのような雰囲気があるので、ついバードウォッチングとかしたくなりますね」
みんなの遊べる軽トラ

荷台をリフトさせた状態を横から見るとこんな感じ。キャビンよりも高い位置まで荷台が持ち上がっている

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軽トラは実用だけじゃない!遊びでこそ能力を発揮する!
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多彩な遊び方、DIYキャンパー、オフロード走行…… 世界に誇れるジャパンクオリティ「軽トラ」の魅力を深堀りする!
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