女王が万全の状態で3連覇を目指す中、逆転を狙う他のガールズレーサーたち。その中でも注目したのは梅川風子選手だ。今年の夏からナショナルチーム入りし、実は今年の成績を示す年間競走得点が児玉選手に続いて2位なのだ。いつブレイクしてもおかしくない梅川選手。グランプリにかける思いを聞いた。 ――共同記者会見でも「ファンと分かち合いたい」と何度も発言していました。実は自信があるんじゃないかと思ったんですが 梅川　実は……自信あります！　今年は後半からナショナルチームでのトレーニングの結果が出るようになって、いけるんじゃないか？　という期待を自分に持っているんですよ。 ――先行でアタックした9月の伊東でのガールズコレクションでは、自信を持った先行策に見えたのですが…… 梅川　個人的にはあれは失敗したレースだと思ってるんです。長い距離を駆けるのはできるんですが、いろいろダメでしたね。もっとやれると思ってます。 ――梅川選手にとってガールズケイリンとは何でしょうか？ 梅川　分かち合いたいと通づるのですが、ファンと気持ちが一致するのがいいですね。ここで行ってくれ、っていうファンの思いと自分の思いや走りが一致したときに喜びがありますし、ファンも同様に喜べる。今年のガールズグランプリではそれができる気がしています！ 　高い安定感を見せていた梅川選手が来れば配当は美味しくなりそう。本人の自信は相当感じられる今こそチャンス?! 　狙いたいのはとにかく梅川選手。枠順的に仕掛けるタイプの高木選手との初手が重要になりそうだが、外枠である分、開き直って決め打ちで走ってくれそうである。もちろんスピード的に児玉選手は必ず早めに仕掛けてくるので、今年はこの2人からのマルチが面白い。 　相手候補には児玉選手の隣枠、続いていく形がとれたときの佐藤水菜選手と、共同記者会見でライバルは？　と聞かれた際に「去年のガールズグランプリで一緒に落車してしまった梅川選手です！」とユーモアたっぷりに答えてくれたベテラン石井寛子選手がその梅川選手の隣枠なので警戒したい。もちろん、今年児玉選手をサマーナイトで倒した高木真備選手は要チェックだ。 3連単マルチ　1-5-263 押さえ3連単マルチ　1-5-4 　今年のグランプリシリーズは残念ながら神奈川県民限定の事前応募でしか現地観戦は叶わないが、充実したネット中継での観戦が可能だ。投票サイトも競輪は多彩で投票しやすい環境の進化が著しい。「ファンと気持ちが一致したい」という梅川選手の呼びかけに興味をもってもらえると嬉しい限りだ。公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。