ルールは簡単で、「数人のグループの中に混じった『人狼』役の人を見抜くことができれば勝ち。『人狼』は自分の正体を見抜かれずに、人間を襲って人狼の数と同じまで人数を減らすことができれば勝ち」というシンプルなものです。 　このゲームはターン制になっており、「襲撃パート→会議パート→襲撃パート→会議パート……」のように二つのパートが交互に繰り返して行われます。 　襲撃パートでは人狼が人間を襲い、殺害します。つづく会議パートでは、誰が人狼であるかを話し合いによって推理し、疑わしい人物を村から追放して、人狼の排除を狙います。 　もちろん、話し合いだけではわかるはずもないので、人間陣営には指名した人物が人間か人狼かわかる「占い師」や、特定の一人を指名して人狼の襲撃から守ることができる「騎士」などの役職を持った特殊なプレイヤーがいます。 　彼らのアドバイスを元にしながら、人狼を追い詰めるわけです。逆に人狼側は、たとえば「占い師」を自称するなどして人間側の推理をかき乱し、互いに疑心暗鬼にさせることが勝利につながります。 「地味なゲームだなぁ」と思われた方も多いかもしれませんが、実はこのゲーム、灘や開成などの超進学校では知らない人がいないほどの大人気ゲームであり、極めて優秀な学生たちがこのゲームの熱烈なファンになっているのです。 　もちろん東大でもこれは例外ではありません。 　先日、発売された「Among Us」という人狼をオマージュしたゲームがあるのですが、いま東大ではこれが大流行しており、あちらでもこちらでもAmong Usがプレイされているのです。