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『天穂のサクナヒメ』を遊んだ東大生が「今の受験生は幸せ者」と感じた理由

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

「ただ面白いだけのゲーム」はもう選ばれない

東大 みなさんは「ゲームなんてくだらない」と思いますか? テレビゲームの存在はもうかなり世間に浸透してきているとはいえ、まだまだ「くだらないもの」と思われている方も多いのではないでしょうか。  でも、実はそうでもありません。ゲームって、本当はすごいんです! ゲームを使ってさまざまなことを学び、いろいろな感情を育み、今の大人世代の方々が外遊びの中で培った「コミュニケーション能力」についても成長させることができるような時代になっているのです。  ゲームはなぜそのような進化をしたのでしょうか? それは歴史が深まるにつれて、ゲーム自体が非常に多様化してきているからです。それこそ大昔のゲームは「娯楽のためだけのもの」という面が強くはありましたが、今のゲームは「ただ単に面白い」というだけでは売れなくなっています。

「プラスアルファ」の提供が求められる時代に

 面白いのは当たり前で、さらなる要素がなければ売れなくなっているものですから、クリエイターは「プラスアルファ」の部分に力を入れて、ゲームを考えています。  たとえば、「ポケットモンスターブラック・ホワイト」では人とポケモンの関係を通して、現実においての人間と動物との関係性をプレイヤーに考えさせます。  また、今の時代の遊びの空間はヴァーチャルな空間へと移りつつあります。つまり、実際に会って遊ぶという形以外にもインターネット上でつながり、対戦・協力プレイを通して遊ぶという新たな遊びの形を提供してくれています。  これはコロナ禍の中で、肉体的な接触を伴わずに友人との交友関係を深めることができるという意味でも現代の暮らしに非常に合致した遊び方だと思います。
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『天穂のサクナヒメ』を東大生が絶賛する理由
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