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大企業出身の中年転職者が嫌われるワケ…「役員待遇で採用」の悲惨な末路

3か月間、社内でワーワー騒いだだけ

 筆者が最近、耳にした例では、あるベンチャーで大きな期待をして雇った某大企業の元マーケティング担当役員が、まさに典型例でした。  SNSの運用を委託する会社が社内の金銭感覚のズレもあって定まらないとしてワーワーと騒いでいたものの、結果的に3か月以上にもわたって何もしていなかったということがあったそうです。  騒いでいる時間があれば、とっととSNSのアカウントのひとつでも取って自分でやって試行錯誤してみればいいのにという陰口ととともに、あっという間にただのお荷物扱いになっていきました。  ベンチャーなので働かない人を雇う余裕はまったくなく、解任されるのは時間の問題と社内では見られているそうです。

坂は転がり始めたら止まらない

 筆者の経験上、いったん「おや?」と社内で思われ始めると、ほとんどのケースにおいて時間が経ったところで「最初は勘違いしてしまったけど、やっぱりあの人は大した人だったね」ということにはなりません。  そうした観点からすると、入社して1週間もすればその転職が当人にとって、そして受け入れた会社にとってハッピーなものだったのかは判明してしまいます。  しかし、当人はほとんどの場合は何も気付かずに職業人生のピーク(バブル期)の頃の感覚は抜けていないので、のんびりと日々過ごしています。  アクティブなタイプの場合は社内で誰にゴマをすっておけばいいかという組織内の匂いを一所懸命嗅ぐことに心血を注いでいたりします。ところが、当人の気付かないところで「役員待遇の罠」が少しずつ姿を現してきます。
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「資本主義の基本」を知らない
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