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学校で学んでしまった習慣。テスト前の一夜漬けと、無意味なスローガン

学校で学んでしまった、テスト前の一夜漬け、無意味なスローガン

ドン・キホーテのピアス 鴻上尚史 以前、この連載で紹介した『学校の「当たり前」をやめた』(時事通信社)を書かれた工藤勇一さんは、千代田区麴町中学の校長時代、いくつかの「改善」をしました。  頭髪・服装規定を廃止したことに、僕は衝撃を受けたのですが、じつは「定期テストの廃止」ということもしています。  工藤さんが中間・期末のテストを廃止して、単元テスト(ひとつの単元が終わるたびに、その単元だけのテストをする)という方法に切り換えたのは、その方が確実に内容が理解できるから、という理由です。  工藤さんのアイデアがすごいのは、この単元テストは、もし生徒が結果に不満だと感じたら、生徒自身の自己申告でもう一回だけ再テストが受けられるということです。一回目の点数は消え、二回目のテストの点だけが採用されるシステムです。  こうすると、例えば、「因数分解」という単元は、定期テストで他の単元と一緒にやるより、理解したかどうかの確認がはるかに確実にできるでしょう。

中間・期末テストが、日本人に『一夜漬け』の習慣を植えつけた

 で、なによりもすごいと思ったのは、「中間・期末というテストの形式が、日本人に『一夜漬け』の習慣を植えつけた」と書かれていることです。あたしゃ、この部分で叫びましたね。  そうです。原稿をぎりぎりまでひっぱる、なんていう「一夜漬け」の癖は、間違いなく、「中間・期末」の結果です。わはははは。  それぐらい、学校で植えつけられた生き方は深いんだなあとしみじみします。
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社会のスローガンは、自分とは無関係?
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