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元暴走族講師・吉野敬介「受験はくだらないが、勉強しすぎて後悔する人はいない」

YouTubeにて無料で見れる授業を公開

リーゼント

トレードマークのリーゼントは健在。腕元には自慢のロレックスが光る

 現在、吉野氏はメディア出演に加え、YouTubeにて無料で古文の授業動画をアップしている。 「全部の大学のレベルに合わせた指導をするのは正直難しいです。北は北海道、南は沖縄まで、全県まわって授業をするのも非現実的。でも、YouTubeだったらスマホさえあれば無償で授業が受けられる。僕のYouTubeチャンネルでは、基礎は全てキチッと教えている。その無料動画をちゃんと受講して、あとは志望校の赤本や僕の参考書を併用すれば古文に関しては受験に対応できます。  教育にはどうしても格差があり、経済的に裕福な家庭の子の方が学習能力が高い傾向にある。教育格差を少しでもなくせるようにYouTubeをやってます。古文はこれで充分。だからとにかく見て頑張ってもらいたい」

受験はくだらないが、勉強しすぎて後悔することはない

 数え切れない生徒を合格に導いた吉野氏だが「受験なんて長い人生の中で考えればくだらないもんだ」という。 「就職してから古文単語を使うことなんて滅多にないでしょう(笑)。でも、“受験を頑張った”という事実は残り、自信につながる。何か辛いことがあっても“一生懸命受験を乗り越えられたんだから”と思えるはず。40歳、50歳を超えてから『勉強しなくて後悔した』という人は多いけど『勉強しすぎて後悔した』なんて人には会ったことがない。  4月から浪人生になった人は、1浪で悲観的になってしまうかもしれないけど、浪人なんて乗ろうと思っていた電車が1本先に行っちゃった、そんなもんですよ。中には、『電車といっても、その電車は新幹線で東京から名古屋までの距離が……』と思ってしまう人もいる。前に生徒からそんなことを言われたんですよ(笑)。  まあ、浪人が決まった今はそう思ってもいいでしょう。でも東京から名古屋なんて1時間40分ですからねえ。長い人生の1時間40分だけ先に行かれたと思えばなんてことないですよ。  もしかしたら友人は“のぞみ”ではなく、“こだま”に乗っているかもしれませんよ。そしたらすぐに追いつきますよ。追い抜いてやりましょうよ。俺も20歳で受験して、普通の人よりもちょっと遅れた感はありましたが、まあすぐにいろいろなヤツを抜いてやりましたよ(笑)。勉強や受験を通して『あのとき頑張ったから今がある』と思える若者が1人でも多くなるといいですね」 <取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
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