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借金500万円男に裁判所からの「本気の手紙」。泥沼の借金バトルは“事件”に

出廷したくない

「出廷せずに済む方法はありますか?やっと見つけたアルバイトの日なんですが……」  本当だった。僕は資格も持っていないので、この原稿料と紹介のアルバイトくらいしか仕事がない。知り合いの紹介は命綱だ。僕は裁判よりも義理を取りたい。 「うーん、では期日の一週間前までに相手と話をつけてください。向こうも事件番号控えていると思うのでスムーズに話ができると思いますよ。」  三菱UFJが直接電話をしてきた時、利息も止めて月の返済も極々少額にする代わりにこれ以上滞納しないことを約束した。今回もどこかで相手が折れることを期待していたのかもしれない。だがオリエントコーポレーションは貸した金の50万円に加え、 ・貸付金の利息    利率 年14% ・貸付金の遅延損害金 利率 年19.9% ・求償金の遅延損害金 利率 年14.6% を請求してきている。全部足したらなんと48.5%、50万円が一年で約75万円になる。年間25万返すには月に少なくとも2万は返さなければならない。他の貸金業者への返済を考えると、今そんな大勝負に出るわけにはいかない。これからの交渉はすべて「二度と滞納しない」という前提の元で進めるからだ。  何かがおかしい。高すぎる。これでは金を返し切れないだろう。オリエントコーポレーション、みずほ銀行の後ろにいたから完全に信じ込んでしまっていたが、もしかすると……。 「この利率って違法なんじゃないですか?」 「いえ、被告はあなたですが……」  ふーん。  裁判所の人も普通にツッコミとかできるんだ。  あーあ。これからどうしよっかな。 <文/犬>
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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