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借金500万円男、競艇で後悔。40万円勝っていた未来はどこへ逃げた?

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は41回。  今回は、日雇いの控室でみんなとする競艇のお話です。
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ドカタ仕事にもデスクワークがある

 現在、工事現場を主な職場として働いている僕は、毎週末にデスクワークを手伝うことが習慣になっていた。現場のなかでは泥臭くドカタ仕事をしているだけでも、工事が始まるまではスーツを着て見積もりの話をしたり、工事の計画を立てるために電話をしたりと、工事での責任が強ければ強いほど、デスクワークの比率が高くなる。  僕もまたその事務仕事の手伝いもさせてもらっている。コピーをしたり、領収書を整理したり、ゴミを捨てたり、コピーをしたり。一週間ばかり体を動かした後のデスクワーク。労働のはずなのに、ボーナスステージに思えてくる。  過去、僕は硬式野球でピッチャーをしていたのだが、試合の前に普段投げるボールの3倍以上の重さのボールを投げて肩を慣らし、相対的に肩を軽くすることがあった。ドカタとデスクワークの組み合わせはこれに似ている。体を動かすドカタ、動かさないデスクワーク。どちらかだけを続けることは辛いが、こうして抑揚をつけることで心身共にすり減らないように思えてくる。敵を欺くにはまず味方から。無理な生活習慣を続けるためには、自分の脳と体を騙す必要がある。

少しでも買っといたほうがスッキリする

 ところで、「やらない善よりやる偽善」という言葉の出典を調べてみると、これが2002年のインターネットで生まれたものだという記事や、もっと以前に似たニュアンスの言葉があるだとか、鋼の錬金術師で出てきただとか、いろんな情報が出てくる。  僕はこうして文章を書いて金をもらう人間のなかでは日本語に関して暗いほうなので、揚げ足を取られて転ばないように、しばしば使おうと思った日本語の意味や由来を調べることがある。というわけで今回の説はこちら。 「買わない予想より買うレース」  ギャンブルをしない人や、完全に足を洗った人からすれば、意味は反対であるが含蓄も意義もあると思うだろう。そりゃあ買わないで予想をするだけで楽しめる人のほうがずっと健全で、レースを観ているときもその競技の魅力に嘘偽りのない気持ちで触れることができる。たしかにそうかもしれない。だが、これはそんな有意義で無駄のない人生を送るための言葉ではない。いい言葉でもない。 「買わないで予想して当たってしまう方が、買って外れるよりもずっとずっと悔しい思いをするから、悩んでるなら少しでも買っておいた方がまだスッキリするぞ」 ということだ。  僕は元々流されやすく、自分ルールをすぐに破ってしまう弱い人間なので、「買っていれば」という後悔に襲われることはほとんどない。だけどこの前久しぶりに痛感してしまった。 「買っていれば40万になっていた」という後悔を。
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