お金

借金500万円男の逆転策は競馬。フェブラリーSに天才軍師を迎え入れた結果

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は39回。  今回は、先週日曜日のフェブラリーステークスのお話です。
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ギャンブルって楽しい

競馬「金を4万円借りている」 「その相手からギャンブルを誘われる」 「競輪で2万5,000円勝った」  この3つの状況が重なった時、やるべき事はただ一つ。  感謝のために、2万5,000円を4万円以上に増やす。ということだ。  前回、ギャンブルをほとんどせずに「負け犬の遠吠え」にもならないエンタメ以下の日記を書いて原稿料をせびる乞食の僕を、再び沼に引き込むために競輪に誘ってきた日刊SPAの編集一行。こうして「元」依存症患者というシケモクたちに火をつけてギリギリまで吸うのが彼らの仕事である。 「そういえば競輪の先生だけじゃなくて競馬の先生も呼んでるんですよね」  時は遡り、相変わらず大学生のような独特の若さを残した担当が競輪で20万近く負けて人間を辞める前から始まる。この男も大概ギャンブル中毒者だが、一見しただけでは運任せのギャンブルを冷笑し、「合法だし、バカが引っかかるだけなんで大丈夫っす笑」とギリギリの情報商材を売り捌いては口の端についた情報弱者の涙をペロリと舐めているような風貌をしている。負けっぷりのギャップが大きければ大きいほど面白い。僕と彼、立場が違えば完全に逆だっただろう。

データ主義

 好調に競輪で遊んでいる途中で競馬の先生はやって来た。片手に携帯、逆の手に紙コップに入ったコーヒーを持ち、会議室で競輪をして大はしゃぎしている我々の輪にスッと入ってきた。扶桑社の日常はこれなのだろう。異様な空間にしか思えなかったがギャンブルの流れが切れる気がして指摘はしなかった。こんなに自由にしていいなら僕もこの会社に入りたい。  聞くと、彼もまた日刊SPA!の編集者だと言う。今までこういったメディアはミイラ専門で扱う秘密組織だと思っていたが、もしかすると動けるミイラを集めただけなのかもしれない。挨拶もそこそこに競馬の先生も競輪に興じ始める。 「僕はデータ主義なんで……」 と言い、まさか競輪も詳しいのかと思ったが、すぐに競輪サイトが公表しているAI予想を買い始めた。先行きが不安になる。  しばらくして僕の担当以外はそこそこ勝ち、一人を残して競馬の話をすることにした。競輪はAI予想に丸乗りの彼だが、果たして競馬はどうだろうか。 「僕はデータ主義なんで……」  枕詞から始まった。データ主義。僕はこれまでデータを使ってギャンブルをしたことがほとんど無い。データを集め始めてしまうと運命に気持ちが乗らない気がしてしまうし、中途半端に調べても見落としていた大きな落とし穴に引っかかってしまうからだ。データを使うならその精度は限りなく100%に近くなければならない。  幸いある程度バカなおかげで公営ギャンブルを始めとしたレースギャンブルにおいては賭ける人間の魂とか気持ちとか、そういった目に見えない物が乗ると思っているため、「的中率100%、全額をbetします」みたいな賭け方をせずに済んでいる。
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データマンが解説するカフェファラオ
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