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無敵のボクサー・井上尚弥が防衛戦に見せる気合い「判定までいっちゃダメ」

「判定までいっちゃダメだと思っています(笑)」

井上尚弥

©Getty Images

 ’14年4月、当時国内最速のプロ6戦目でライトフライ級(体重約48~49㎏)の世界王座を奪取してから7年。いまでは階級も3つ上がり、バンタム級(同52~53㎏)となったが、このクラスでも5連勝と向かうところ敵なし。 「(バンタム級が)一番フィットしていると思います。この7年で精神的にもそうですが、技術やメンタルが成長してきて、それがいまの階級で生きている気がします。今回は内容も問われる一戦なので、一方的な内容じゃないと次に繫がらない。自分でハードルを上げちゃいますが、判定までいっちゃダメだと思っています(笑)」

バンタム級で一番強いことを証明したい

 すでにWBAスーパーとIBFの2冠を保持する井上が、ダスマリナス戦をクリアした後に狙うのは、WBO(世界ボクシング機構)とWBC(世界ボクシング評議会)王者との統一戦。29歳となる来年にも「(主要)4団体の王者を統一してバンタム級で一番強いことを証明したい」との気持ちを明かす。  昨年はコロナ禍の影響で1試合しか行えず、8か月ぶりの実戦となる。聖地ラスベガスのボクシングファンの前で、モンスター井上がどんな戦いを見せるか、注目だ。 【井上尚弥】 ’93年、神奈川県生まれ。プロ6戦目で世界王者に輝くと、8戦目で2階級制覇を果たすなど、これまで20戦全勝(17KO)と圧倒的な強さで王座に君臨。現WBA世界スーパーバンタム級王者、現IBF世界バンタム級王者 <取材・文/栗原正夫>
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WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス
6月20日(日)午前10時30分~WOWOWで生中継。また同局では、中谷正義が前3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコに挑む一戦も6月27日(日)に生中継
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