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無敵のボクサー・井上尚弥が防衛戦に見せる気合い「判定までいっちゃダメ」

無敵の“モンスター”が6年間無敗“最強挑戦者”との防衛戦に挑む!

井上尚弥 その爽やかなルックスとは対照的に、攻守に隙がなく、パンチ力とスピード、多彩なテクニックを駆使して相手を圧倒する完璧なボクシングスタイルから「モンスター」の異名を取るWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(28歳、大橋ジム)。  いまや世界中のボクシング関係者から高い評価を受け、その動向が注視されるボクサーの一人となった井上のWBA5度目、IBF3度目となる防衛戦が、6月19日(日本時間20日)に迫っている。  対戦相手となるのはIBFが“最強挑戦者”と推すマイケル・ダスマリナス(28歳、フィリピン)。  過去33戦30勝(20KO)1分け2敗の長身のサウスポーは、過去にマイナー王座のIBO(国際ボクシング機構)でチャンピオンになったほか、’19年末には井上の弟・拓真のスパーリングパートナーを務めたこともある実力者。左のパンチ力には定評があり、’14年12月以降は6年以上負けていないなど簡単な試合にはならないかもしれない。

2度目の聖地ラスベガス。有観客でのテンションは?

 会場となるのは米ネバダ州ラスベガスのヴァージン・ホテルズ。井上にとっては昨年10月のマロニー戦以来、2度目の聖地ラスベガスでの決戦となるが、無観客だった前回とは違い今回は有観客での開催となるもようだ。 「お客さんの前でやれる、というのは気持ちが高まりますね。日本とラスベガスでは盛り上がりにどんな違いがあるかはイメージできないですが、無観客だった前回とは雰囲気は変わると思います。もちろん、その熱で自分のテンションがどう変わるかは未知ですが」  対戦相手の研究も万全のようだ。 「ダスマリナスはリーチがあり、右フックを大きく振ってくる。もっと攻撃的にゴリゴリ来るかと思ったけど、映像を見た限りでは意外と足を使ってくる印象です。でも、サウスポーだからってやりにくさはない。(前回の防衛戦で対戦した)マロニーと比べれば穴があるし、右でも左でもパンチが当たれば倒せる感覚はあります」
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「判定までいっちゃダメだと思っています(笑)」
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WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ
井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス
6月20日(日)午前10時30分~WOWOWで生中継。また同局では、中谷正義が前3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコに挑む一戦も6月27日(日)に生中継
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