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ファミコンの超名作スポーツゲーム5選。今遊んでも白熱する

『プロ野球ファミリースタジアム』

ナムコ/1986年
ファミスタ

完成度の高さで野球ゲームの金字塔となった『プロ野球ファミリースタジアム』

 任天堂の『ベースボール』(1983年)が野球盤の延長線上だとしたら、それを走攻守揃ったまさに“野球”に進化させたのが『ファミスタ』。投球術、守備力、走塁、すべてが試合の勝ち負けに直結する緊張感が、対人戦をヒートアップさせました。 「プロ野球」とタイトルにもあるように、それぞれのチームが再現(初代は近鉄・南海・阪急が「レールウェイズ」、日ハム・ロッテが「フーズフーズ」にまとめられていました)されていたのも人気の理由。特に阪神ファンにとっては「ばあす」「かけふ」「おかだ」がクリーンナップに並ぶ神ゲーでした。

『熱血高校ドッジボール部』

テクノスジャパン/1987年
ドッジボール

必殺シュートが飛び交う豪快なゲーム性が売りの『熱血高校ドッジボール部』

 小学生の休み時間のスポーツといえばドッジボール! 当時人気だった不良アクション『くにおくん』シリーズから派生した『熱血高校ドッジボール部』は、必殺シュートを導入し、ボールを当てて体力を削っていく『くにおくん』らしい派手な一作。くにおの「なっつシュート」、りきの「あっぱあシュート」、ソ連のもるどふの「あっしゅくシュート」……。必殺シュートにも個性が出ていました。  日本から始まり世界中の国と戦っていく1人用モードのほかに、最大4人で対戦プレイができる「くらぶ かつどう」モードも収録。ボールをぶつけ合って大騒ぎする、根源的な遊びの楽しさがありました。  雨の日は誰かの家に集まってスポーツゲーム。ブラウン管テレビのなかには無限のグラウンドが広がっていました。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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