ライフ

夫がコロナ感染、ワンオペ育児で家庭崩壊寸前「受験に失敗したらパパのせい」

家計にもダメージ、2週間ぶんのパート代が入らない

悩み PCR検査の結果、子どもたちは感染していなかった。だが、元気なのに家にいなければいけないというストレスは、見るに耐えなかったそうだ。また、夫のコロナ感染は家計も圧迫したと話す。 「夫は正社員なので休んでも給料が出るんですが、私はただのパートなんで。出勤しないとお金はもらえません。私も濃厚接触者なので外出は禁止。2週間ぶんのパート代が消えてしまったので、翌月の生活のことを考えるとテンションが下がりました」  有彩さんはワンオペ育児も大変だったというが、もうひとつ大変だったことがあったそう。 「旦那は隔離先のホテルで毎朝同じ時間に起こされて、他人に生活を管理されてることが耐えられなかったみたいです。それが嫌で、私にすごい頻度で電話やLINEをしてくるんです。暇だからってLINE電話がくるけど、私は長女の受験勉強を見てあげたり、下の子にもかまってあげたりしないといけないので、旦那の面倒までは無理だったんです」

地獄の2週間「コロナは意外と身近だった」

 現在、夫は退院し、有彩さんもパートに復帰した。子どもたちも中学校と幼稚園に通っているが、当時を「地獄の2週間でした」と振り返る。 「自分が過去に経験したことならアドバイスができるけど、私もコロナは初めてだから、対応に困ってしまいました。わからないんですもん。どこかで“自分の家は大丈夫だろう”と思っていましたが、なるときはなるんだなって思いました。本当にコロナは、意外と身近なことだったんです。いくら家族とはいえ、毎日ずっと一緒にいるのは本当にしんどかった。忘れられない体験です。もう2度と経験したくないですけど」 <取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
1
2