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まさか自分が…コロナ陽性者、濃厚接触者に。家族の慌ただしい日々

 テレビや新聞などのメディアで毎日のように報道される新型コロナウイルス。そして、ワクチン接種も本格的に始まり、6月10日に行われた全国知事会議では「長いトンネルの出口がようやく見えてきた」と言及されたという。
マスク

※写真はイメージです(以下同)

 とはいえ、職場や学校などの身近でも陽性者や濃厚接触者が珍しくなくなってきた昨今。決して他人事ではなく、「明日は我が身」だと考えることもあるだろう。  もしも自分や身内がそうなってしまったとき、家庭内はどのように変化し、対応することになるのだろうか。当事者に話を聞いてみると、想像以上に大変な様子がうかがえる。

37.8度の熱、咳が出始め「これは陽性だ」と覚悟

 身近の大切な人が新型コロナウイルスに感染し、自分自身も「濃厚接触者」という扱いになった浅田英二さん(仮名・20代)は、その後の壮絶な体験を話してくれた。 「濃厚接触者ということで、保健所からすぐに連絡がありました。抗原検査をしてくださいとの依頼があり、自宅待機命令が出たんです」  実家暮らしのため、家族全員も濃厚接触者扱いとなり各自抗原検査を受けることになった。その時点では、浅田さん自身の体調には変化はなかったという。  濃厚接触者となってから2日後の朝一に検査を済ませ、自分の部屋で検査結果を待っていたのだが……。 「その日の午後3時頃から37.8度の熱、喉の痛み、咳が出始め『あー、これは陽性だ』と覚悟を決めました。そして18時頃、保健所から連絡があり『結果は陽性』と言われたんです。そのとき、すでに熱も39度を超え、全身に筋肉痛の症状もありました」  浅田さんは普段から健康には気をつけており、ここ10年間、インフルエンザはもちろん、風邪も引かないくらいだったという。  新型コロナウイルスの症状について、浅田さんは「想像の5倍ほどのキツさだった」と話す。  そんな状態にもかかわらず、病床がひっ迫していたため、若い世代は入院ができず、ホテルでの隔離生活が始まったのだ。 「ただ、ホテルも部屋が空かずに、最初の3日間は自宅隔離でした。この間も症状は一向に回復せず、本当に辛かったです」

身近な人に迷惑をかけるのが“コロナの怖さ”だけど「自分を責めないで」

 一方、浅田さんの家族は陰性だった。しかし、家族も2週間の自宅待機となり仕事にも行けない状態が続いたようだ。外に出ることができないストレスと「コロナになるかもしれない」という不安が絡み合っていたという。 「僕だけの制限と苦しみだけならまだ良かったと思います。今回陽性になったことで、身近な大切な人にも大変迷惑をかけてしまうのが『新型コロナウイルスの怖さ』だと感じました」  浅田さんの症状は、発症から1週間ほど続いたが、その後も後遺症に悩まされることに。 「熱や咳、喉の痛みや倦怠感は治ったのですが、3日間は匂いや味覚が消えました。かなり焦りを感じました。自宅に戻っても家族の不安は解消されることはなく、それから7日間は部屋で隔離状態にしていました」  ホテル生活は10日ほど続いたが、1日3食は豪華な食事が提供された。  浅田さんは、病院の看護師やホテルのスタッフ、食事を提供してくれた方々へ感謝の言葉を口にする。退出する際には、想いを伝えることができたという。 「まさか自分がかかるなんて、という気持ちが大きかったですね。みなさんに伝えたいことは、もしも感染してしまっても自分自身を責めることは絶対にしないでください。感染者も被害者で、誰も悪くないんです」
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家族を巻き込んだ一大騒動
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