『全裸監督2』でAV女優役を熱演した佐藤あいり 「いい意味で『やるしかない!』と思えた」
6月24日(木)からNetflixにて封切られた話題作『全裸監督2』。豪華出演陣が話題を集める同作に、有名アーティストのMVに多数出演していることでも注目を集める気鋭の女優・佐藤あいりもレギュラー出演し、体当たりの演技を見せている。「覚悟を決めて臨んだ」というAV女優役、大きな話題となった作品の続編に出るプレッシャー、さらには同作配信翌日に発売されたファースト写真集について、ありのままの心情を語ってくれた。
——改めて、『全裸監督2』での役どころを教えてください。
佐藤あいり(以下、佐藤)咲良夢梨亜という、村西とおるさん(山田孝之)が立ち上げた「ダイヤモンド映像」の専属AV女優を演じています。事前に当時のAV作品を拝見して、女優さんの喋り方や雰囲気を参考にして撮影に臨みました。
——前作では、’80〜’90年代を精緻に再現した役者たちの服装やメイクも話題になりました。
佐藤 ビジュアル面を“寄せる”作業は結構大変でしたね(笑)。コロナ禍での撮影だったことで、メイクはアイシャドーの色だけ指定されてあとは自分でやる、という感じだったんです。もちろん’90年代に流行ったメイクをするのも初めてだったので、鏡とにらめっこしながら試行錯誤を繰り返しました。普段は使わない黄色や紫のアイシャドーを使ったり、マスカラをいっぱいつけたり……。難しくもあったんですが、そうやって自分の手で役に合った顔を作り込んでいく作業が新鮮で、とてもいい経験になりました。
——AV女優役というと、艶やかなシーンもあったのでは……?
佐藤 そうですね。オーディションを受ける際は葛藤もしましたし、現場でも緊張もしましたけど……いい意味で「やるしかない!」と思えたんです。役者さんたちも監督さんも、みんな本気で作品に向き合っているのがわかっていたし、だからこそ自分も本気でやろうと。そしてなにより、緊張して迎えた撮影が本当にカオスで(笑)。いつもはキレイなお洋服を着て現場で会っていた他の女優さんたちが、みーんな裸なんです。スタジオに入ってそんな光景を目にしたら、もう覚悟を決めて楽しむしかないなと。お芝居の楽しさにも改めて気づけたし、撮影中はいろいろと刺激的な毎日でした。
——「オーディションを受ける際の葛藤」とは、具体的にはどんなもの?
佐藤 もう1年以上前のことなんですが、シーズン1を観たときにフリーズしちゃったんです(笑)。その時点で2のオーディションを受けることは決まっていたんですが、「私、この作品に出ようとしてるのか!」って。森田望智さん演じる黒木香の鬼気迫る濡れ場にも圧倒されました。ここまで全てをさらけ出した演技が私にできるのかなとも思ったり……。正直、オーディションに向かう足取りは重くて、顔も引きつっていたと思うんですけど、作品に関わることが決まるまでにはもう「やるしかない!」とまっすぐ前を見ることができていました。作品の中で自分がどう映っているのかは、まだわからないんですけどね。
——えっ! まだ完成した作品を観ていないんですか?
佐藤 そうなんですよ、あえて観ていないんです。観ちゃうと気が抜けちゃうんじゃないかって気がしていて。配信が開始されるまでは、私も作品を楽しみにしている大勢の方々と一緒に気を引き締めていたいんです。だから友達に「どうだった!?」って聞かれても「やれることはやったけど、どうなってるかわからん!」と伝えてます(笑)。
カオスな現場で固まった“覚悟”
正直、オーディションに向かう足取りは重かった
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