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男性更年期障害かも?不安になったら実践したい、専門医推奨のストレス解消法

考えずにできる「石蔵流コーピング」

 だが、100個も思い浮かばない、面倒だと思う場合は、“石蔵流コーピング”として、1のリストは10~20個でもいいとのこと。これぐらいなら、簡単に実行できるのでは。 ■「打つ」運動を生活に取り入れてみる 「バッティングセンターやゴルフの打ちっぱなしで力いっぱい球を飛ばす、ボクシングジムでサンドバッグを打つなど、誰にも迷惑がかからないようにモノを打つことは、ストレス改善に有用です。対象物への刺激に集中することと運動で脳の働きが活性化し、爽快感が得られます。不安やイライラを溜め込まないために必要な運動とも言えます」 ■大声で叫ぶ、歌う 「ひとりの部屋で人に聞こえないように、『イライラする!』とか『わーっ!』と大声で叫ぶ。誰かに聞こえそうならクッションやタオル、ハンカチなどを口にあてて大声を出すと、かなりの確率で瞬間的に、イライラした気分が改善します。自然と大きく息を吸い込んで吐くので、腹式呼吸を行ったときのように、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。ひとりで車を運転しているときに、ボリュームアップした音楽に合わせて歌う方法もアリです」  偶然だが筆者の知人男性(飲食店店長/40代)が、この方法を実践していた。閉店後、誰もいなくなった店内でやるべき仕事が多すぎてパニック状態寸前になったとき、「うぉーっ!!」と大声で叫んでストレスを解消しているとか。「おかげで家庭に仕事のストレスを持ち込まずに済むので、家庭生活も円満です」とのことなので、試す価値はあるかもしれない。

男性更年期障害の「疑似体験」

 石蔵医師によると、男性更年期障害は40~50代は過重な仕事に対するストレスなどで、定年前は「この先、どう生きようか」、定年後は「やることがなくなりストレスのないストレスを抱える」ことにより発症しやすいという。  定年前に、仕事以外のやりがいや趣味を見つけておこうというのは、よく言われている話。だが、まだピンとこない読者もいるだろう。そこで石蔵医師は、若いうちに男性更年期障害になりやすい生活の「疑似体験」をしておくことを推奨する。 ■1日の予算2000~3000円で、1日繁華街をブラついてみる 「大阪ならミナミやキタ、東京であれば銀座などの繁華街で、1日の予算2000~3000円ですごしてみてくださいと患者さんにお伝えしています。予算が3000円あったとしても、映画を観ると半額以上を使ってしまう。ノープランではすごせないはずです。そして、仕事以外のやりがいや趣味を見つけない限り、定年後はその生活が延々と続くと実感してもらえると思います。やることがなくなりストレスのないストレス生活は、逆に精神的ストレスを増大させセロトニンの量も減り、男性更年期障害にかかりやすくなります。できれば平日に休みを取得して実行していただければ、今から引き出しをいろいろと増やしておいたほうがいいと、痛感できるはずです」
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男性更年期障害にかかるのも、悪くない?
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