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虫に刺されて死なないために。アウトドアで要注意の虫リスト

ヒルーー流血の惨事のインパクトは大

 ヒルは血を吸われるだけで、怖い病気を媒介することはありません。その意味では過度に気にする必要はありませんが、血を吸ってぶくぶくと膨れていくヒル、ダラダラと流れる血など、ビジュアルにインパクトがありショックは小さくありません。 ヒルに咬まれると血が止まらなくなるのは、口からヒルジンという血液を凝固させにくくする分泌液を出すからです。 口の先を皮膚の深いところに入れるので、あせって取ろうとすると、皮膚ごと剥がれてしまうことがあります。無理して剥がしてはいけません。塩水、酢、レモン汁、エタノールや虫除けスプレーをかけたり、ライターの火や線香の先をちょっと当てると、びっくりしてヒルのほうから離れていきます。  ヒルが離れれば、数時間で血は止まります。傷口は流水でよく洗ってヒルジンを流し切りましょう。かゆみが強い場合には病院で抗ヒスタミン剤を処方してもらうと良いでしょう。

スズメバチーーメンチ切られたら逃げろ!

 スズメバチは人里と森の境界線のところに巣を作ります。甘いものに近寄ってきますので、キャンプ場などで甘いジュースを飲んでいると危険です。びっくりして払おうとして、逆に刺激して刺されるというケースが多いので十分気をつけください。
外来生物、ツマアカスズメバチ(画像:環境省)

外来生物、ツマアカスズメバチ(画像:環境省)

ハナバチやクマバチなどミツバチ系やアシナガバチなどは、ハチ自ら人間に攻撃を仕掛けることはほとんどありません。いたずらに騒がなければ大丈夫。ただ、スズメバチの場合、じっとしていて大丈夫な場合と、すぐにその場から離れるべき場合があります。  偵察(斥候)役のハチが来たときの様子で、巣からの距離がだいたいわかります。ブーンブーンと旋回しながら飛んでいるようでしたら、巣は遠いと考えられます。刺激せずにその場にじっと止まり、去っていくのを待ちましょう。  ただし、斥候役のハチが「こっちくんなよ」とばかりに、明らかにこちらにメンチを切り、おしりを向けて攻撃しようしたら、すぐそばに巣があります。できるだけゆっくりと、こっそり逃げましょう……といわれていますが無理です。慌てていいのでとにかく逃げてください。  僕もパナマで蜂の巣を崩してしまいキラービー(これは非常に攻撃的なミツバチです)に襲われたことがありますが、すべてを放り出し逃げました。荷物を取りに戻るときの徒労感はひとしおですが、刺されるより断然マシです。
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服装と虫よけスプレー
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