更新日:2021年08月07日 19:15
スポーツ

レスリング川井梨紗子が金「苦しかったし、本気で辞めたいと思った」

最後の1秒まで何が起こるかわかりません

 最後に素人には若干わかりにくい部分もある、レスリングのここを見てほしいというポイントがあれば教えてほしいと言うと、川井はこう話してくれた。
川井梨紗子5

東京五輪女子68kg級代表を決めた土性沙羅(右から3番目)らと母校・至学館大学のマットで切磋琢磨する

「私のレスリングの特徴って、直接肌を合わせないとわかりにくいと勝手に思っているんです。  もしかしたらテレビで試合を見ていたら、コイツ何もしてないじゃんって思うかもしれないんですが、そんなときでも駆け引きを続けていると思ってみてもらえたら(笑)。簡単にいえば上になっている方が勝っています。  レスリングは攻めていても、その技を返されるリスクといつも隣り合わせ。試合は2分×3ピリオドの6分間で、最後の1秒まで何が起こるかわかりません。ぜひ東京五輪では普段見られない方も、最初から最後まで見てもらえたらと思います!」 ●プロフィール かわい・りさこ ’94年11月21日生まれ。石川県出身。小2でレスリングを始め、小6で全国少年少女選手権33kg級3位、津幡中3年で全国中学選手権52kg級優勝。至学館高、至学館大を経て、ジャパンビバレッジ所属。63kg級で16年リオ五輪金メダル。世界選手権は17年に60キロ級、18年に59キロ級、19年に57kg級で優勝。父孝人さんはグレコローマンの元学生2冠で、母初江さんは元世界選手権代表。3人姉妹の長女で、次女の友香子(至学館大)は62kg級・東京五輪代表 取材・文/栗原正夫 撮影/ヤナガワゴーッ!(インタビュー写真)
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