レスリング川井梨紗子が金「苦しかったし、本気で辞めたいと思った」
―[東京2020オリンピック]―
8月5日、東京オリンピックのレスリング女子57kg級で川井梨紗子が金メダルを獲得した。
日刊SPA!では昨年、大会の開催に先立ち、「2020 TOKYOに輝く女神たち」と題した企画で川井にインタビューを行っていた。インタビュー当時、最大の試練であり目標だった伊調馨との五輪選考レースを制したばかりの彼女。吉田、伊調ら、女子レスリングのレジェンドたちから託されたバトンの重圧、そして姉妹揃っての金メダルへの意気込みについて訥々と語ってくれた。
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川井梨紗子(女子レスリング58kg級代表/リオ五輪女子63kg級金メダリスト)
険しかった2020年東京五輪までの道のりを、レスリング女子57kg級代表の川井梨紗子(25歳・ジャパンビバレッジ)は、しみじみとそう振り返る。
初めて出場した’16年リオ五輪は、女子63kg級で金メダル。東京五輪では、そこから1つ階級を下げたところで連覇に挑むことになったが、それが思わぬ波紋を呼ぶことになった。同じ階級にリオで58kg級を制し、五輪4連覇を果たした伊調馨(35歳・ALSOK)がいたからだ。
東京五輪代表の内定条件の1つは、’19年9月に行われた世界選手権(カザフスタン)でのメダル獲得だった。結果的に川井は’18年12月から’19年7月にかけて行われた伊調との4度の対決を3勝1敗とし、世界選手権代表の座を掴むと、その世界選手権でも金メダルを獲得したことで東京五輪への出場権を勝ち取った。
しかし、五輪の歴史でも稀な2人の金メダリストによる選考レースの過程は、川井にとって過去にない試練だった。
絶対王者・伊調に抗うヒール役にあてがわれ
川井はこう続ける。
「大学の先輩でもある馨さんは、(吉田)沙保里さんとともに私にとっては雲の上の存在。私もレスリングをやっていなければ五輪の5連覇を目指して復帰した馨さんを応援しますよ。ただ、私はリオの前から馨さんに勝ちたいという気持ちでやってきて、その気持ちのまま臨んでいたのに、世間はそう見てくれなかったというか……。
純粋に五輪のチャンピオン同士の対戦として注目されればよかったんですが、そうじゃなかったですよね。メディアやSNSなどで誤った情報が流されたり。それこそがプレッシャーでしたね」
川井にとっては、五輪4連覇のほか、10度の世界選手権優勝など長く絶対王者として君臨してきた伊調を倒すということだけでもハードなミッションだというのに、メディアを含めた世論は国民栄誉賞にも輝いた伊調をあと押しするムードに包まれた。ともすると、川井はそんな国民期待の選手の前に立ちはだかるヒール役にあてがわれてしまったと言える。
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