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元欅坂46・佐藤詩織「今は自由で、毎日があっという間」と語る今。 欅坂46で得たモノとは

ファンの方が離れなかったことは一生の宝物

――佐藤さんのキレキレダンス、さすがでした。MVやテレビ出演の反響はいかがでしたか。 佐藤詩織佐藤:卒業したらメディア出演は辞めようとしていたんです。純粋に絵やデザインで表現する道でやっていきたいなという思いもあって。でも、ファンの皆さんもすごく喜んでくれたので、制作活動もやりつつ、そういったパフォーマンスでの出演オファーがあれば、表舞台にも出ていきたいなと考え直すようになりました。 ――ファンの方は期待していると思います! 佐藤:アイドルって卒業したらファンの方が離れていくと思っていたんです。でも少しお休みをしてSNSを始めたら、たくさんのファンの方たちが待っていてくれて、いろんな言葉をかけてくださって……。ものすごく驚きとうれしさがあって、応援してくださっている方は一生大切にしないといけないと思いました!

バレエの道を絶たれてから絵と出会うまで

――絵を描き始めたのはいつ頃からなのでしょうか。 佐藤:小さいころは絵が苦手で、今でも親には「まさかアナタが美大に入るなんて……」と言われるくらい(笑)。きっかけは中学時代ですね。それまでは幼少時からプロのバレリーナを目指してバレエを頑張っていたんですが、ケガをしてしまいバレエを断念せざるを得なくなってしまったんです。  夢がなくなってしまって不安で泣いてばかりいるときに、ドラマ『サプリ』(フジ系)で伊東美咲さん演じる主人公が、広告代理店でCMプランナーとして働く姿を見て「カッコいい、これだ」と思ったんです。やっている仕事もそうですけど、会社に入るときに入館証をピッとかざしてオフィスに入っていくのがすごくステキに見えて(笑)。  親に相談してみたら「アートディレクターならいけるんじゃない?」と言われて、そのときにちょうど先生から「美術部に入らない?」と勧誘されたところが絵との出合いです。 ――すごい巡り合わせですね。そこから絵にハマっていったんですね。 佐藤:運命ですよね(笑)。美術部に入って初めて油絵を描いてみたときに「絵ってこんなに楽しいんだ!」ということを知って。美術の先生もペン画や水彩画などいろんな手法を教えてくださって、どんどん絵画の虜になっていきました。それで高校も美術系に進学して、美術予備校に通ってスキルを磨いていった感じです。 ――作品のイメージはどこから生まれることが多いのでしょうか。 佐藤:自分の世界を持って内に秘めて作るというよりは、今現在で興味のあるモノや関わっている人によって左右されたり、インスピレーションされたりします。だからこそ“今”を留めておく作品を作っていきたいという気持ちはありますね。
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