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火山専門家が警告「富士山噴火の予兆発生回数は、20年前より10倍増えている」

低周波地震をきっかけに、火山内のマグマが上昇する

地震によって噴火が誘発される仕組み

地震によって噴火が誘発される仕組み

 だが、鹿児島の桜島のようにいまも噴火が目視できる火山とは違い、「富士山が噴火する」と言われても、いまいちピンとこない人は多いはず。そこで、低周波地震から富士山噴火に至るまでのメカニズムを、鎌田氏に解説してもらった。 「現在、富士山の地下約20キロメートルには、高温マグマで満たされた『マグマだまり』があります。ここには約1000度に熱せられた液体マグマが大量に存在します。それが地表まで上がってくると噴火が始まります。この噴火の前の前兆現象として真っ先に起こるのが、先ほどご紹介した『低周波地震』ですね」  そして、低周波地震の後、仮に内部にあったマグマが上昇してきた場合、火山の通り道である「火道」の途中がゆさぶられて、再び地震が起きる。 「こちらの地震は、人が感じられるようなガタガタ揺れるような『有感地震』であり、バリバリと岩盤が割れるような『高周波』地震でもあります。なお、地震の起きる深さはマグマの上昇にともない次第に浅くなってゆくので、どの深さで地震が起きたかによって、マグマがどこまで上がってきているかが分かります」

火山性微動のサインが出てからでは遅い? 御嶽山の悲劇

 その後、さらに噴火が近づくと「火山性微動」という細かい揺れが発生。この揺れこそが、マグマが地表に噴出し、噴火スタンバイの状態になったサインだという。 「ちなみに2014年に起こった御嶽山噴火では、最初の爆発が起きる10分ほど前に火山性微動が記録されました。御嶽山のような活火山では、噴火の前に地下で起きる前兆をつかまえて、災害を最小限に食い止める方策がとられています。しかし、事前に山が膨らむなどの地殻変動は観測されず、噴火の直前に起きる火山性微動が始まったのは、噴火のわずか11分前。その時、すでに火口付近には200人ほどの登山者がおり、突然の噴火によって60名を超える遭難者が出てしまったのです」
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富士山では月100回以上頻発している低周波地震
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