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中日&ソフトバンクは大荒れ、ベイスターズは若手に非情通告か。プロ野球ストーブリーグを予想する

中日の課題は大砲 思い切ったオフになるか

 9月12日現在のチーム防御率3.16は12球団トップ。柳、大野を中心として先発から中継ぎの又吉、祖父江、マルティネスなど投手陣は充実している。ファンはお気づきだろうが課題は明らかに打線でホームランが62本はリーグ最下位、得点337は12球団最下位と、とにかく得点能力の低さが痛い。ビシエドの63打点の6位以降、打点ランキングで次ぐ選手は25位タイの木下・高橋周平の35打点になってしまう。この3人でチームの打点の7割を占めてしまっているのは厳しい状況だ。  移籍・昇格期限終了時の支配下選手数は69人。投手34人、野手35人は標準的なバランスだ。ただ、中日の場合は打線強化のために野手の戦力外が中心になるかどうかは何ともいえないところで、思い切ってソフトバンクのように投手陣が信頼できるのであれば、投手数を減らして勝負する考え方もあるかもしれない。だが、9人制が中心のセ・リーグで投手数を減らすのは代打策の取りづらい状況を生むため、ソフトバンクよりも自由度は低いので、やはり基本は野手中心のオフ再編成になるだろう。  その中心は外野手。14人は12球団最多タイで、開幕時12人だったところから打線強化を考えて2人増えているのだが、数で見れば飽和状態だ。加えて半数の7人が30歳以上で、23歳以下が3人しかいないため平均年齢も中央値も高齢化は顕著だ。数とバランスだけ見ると、ドラフト上位で外野手かつ大砲候補の指名が浮かぶのだが、果たしてどうなるだろうか。 文/佐藤永記 【関連記事】 ・ロッテ、ヤクルト、西武の日本一早いストーブリーグを予想する阪神、広島、オリックス。日本一早いストーブリーグを予想する東京五輪で活躍した日本プロ野球の助っ人外国人。その活躍度をデータで読み解く
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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