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東京五輪で活躍した日本プロ野球の助っ人外国人。その活躍度をデータで読み解く

 五輪も終わり、日本代表は念願の金メダルを獲得したのは記憶に新しい。そしてプロ野球も再開となったのだが、五輪野球ではNPB所属選手も多く出場していた。彼らの活躍に敬意を示し、オリンピックでの成績と前半戦成績を取り上げて、プロ野球後半戦の楽しみとしていただきたい。

銀メダル・アメリカはNPB現役最多3人

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写真はイメージです

 決勝で緊迫の投手戦となった相手アメリカチームに所属していたNPB選手について注目したい打者はDeNAのタイラー・オースティンだろう。全6試合に指名打者で先発出場、前半3試合はメジャーでは主砲位置となる3番、後半3試合は2番を任され大会通算成績は打率.417とチーム最高打率を叩き出し、銀メダルの原動力となった。NPBでも前半戦打率.314、HR19本、49打点と文句のない成績。四死球41も優秀で出塁率.413となっており、後半戦もDeNAの主軸として、オリンピックの活躍でさらに勢いづいた姿を楽しみにしたいところだ。  投手では今シーズン日本ハムからソフトバンクに移籍しNPB3年目となったニック・マルティネスがいた。グループBでの韓国戦に先発し5回1失点で勝利投手。日本との決勝戦では6回5安打1失点。1失点は村上宗隆のソロホームランで貴重な決勝点となったのだが、それ以外で失点しておらず、防御率も1.64と先発投手として一番重要な試合で投げる「アメリカのエース」を担った。今シーズンNPBでも前半戦7勝2敗、防御率は2.03と抜群の安定感を誇っておりシーズン後半のソフトバンクが巻き返すに向けて絶対に必要な戦力となっている。  中継ぎにはヤクルトのスコット・マクガフが6試合中初戦以外の5試合に登板しており、投手でチーム最多登板試合数となった。残念ながら韓国戦1回零封以外は全試合で失点、決勝でも源田に2点目スクイズを決められ通算大会防御率は4.15となってしまったが、初戦以外全試合で登板していたことを考えればチームの苦しいところで投げ続けた苦労は褒められていいだろう。今シーズンNPBでも前半戦で39試合登板、16セーブ14ホールド、そして防御率2.39は中継ぎ、抑えとして多くの試合で苦しい場面で投げており、鉄人助っ人右腕として後半戦もヤクルトの投手陣を支える立場として期待は大きいだろう。

銅メダル・ドミニカ「ジャイアンツ」

 3位決定戦では8回に5点の猛攻で韓国を下し銅メダルに輝いた陽気なドミニカチーム。現役NPB選手は2人だが、4番フランシスコも元NPB選手。さらにバルデスも元NPB組。今回は現役NPB組について振り返る記事だが、少しだけ元NPBの2人にも触れようと思う。  現役ではまず巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデスだ。初戦の日本戦と4戦目に先発し、3位決定戦では5番手登板で3回1/3を投げ勝利投手。大会防御率3.21、先発2試合とローテをこなしながら、最終戦でロングリリーフと主戦投手としてチームを支えた。NPBでも6試合で5勝1敗、防御率2.31となっており、後半戦フルで活躍すれば多くの勝ち星をもたらしてくれるのではないだろうか。  もうひとりの投手、エンジェル・サンチェス・スアレスも巨人。こちらは2戦目となる予選ラウンド・メキシコ戦で5回を投げて2安打無失点の勝利投手となっている。登板機会はこの1試合のみだったが、しっかりと役目を果たした。NPBで5勝5敗だが、防御率4.68で前半戦最後は2軍に降格となっていた。五輪での勝ち星をきっかけに浮上してくれば怖い存在である。
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元NPB選手も……
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