スポーツ

中日&ソフトバンクは大荒れ、ベイスターズは若手に非情通告か。プロ野球ストーブリーグを予想する

 日本一早いストーブリーグ予想の第3回は横浜DeNA、ソフトバンク、中日を取り上げる。この3球団は編成に特徴があり、シーズンオフの戦力外には強いクセが出やすそうだ。8月31日をもって2021年プロ野球の支配下登録・移籍期限が終了し、来年に向けての戦力外やドラフト戦略が見え始める今、どこよりも早く編成数の状況を解説する。

若い投手陣に非情宣告も……横浜DeNA

野球

写真はイメージ

 横浜DeNAは編成云々より、とにかく開幕で外国人選手の来日が遅れてしまった一件で開幕ダッシュで大きく出遅れたことが痛いシーズンとなってしまった。スタメンに外国人選手が出るようになった4月15日前までの試合で3勝12敗2分と借金9。打線は打率3割超えが4人(9月12日現在)と問題ないため、やはり投手陣が課題なのは明白だろう。  その投手陣だが、育成から昇格したシャッケルフォードを含め外国人が4人含まれており、中継ぎであるエスコバーはよいとしても残る3人は防御率が4〜5点台と投手陣の穴埋めには至っていない。移籍・昇格期限を終えた横浜DeNAの支配下投手数は37人と12球団最多タイとなっており、来シーズンに向けての入れ替えは避けられない状況となっているため、今シーズンは多くの戦力外を覚悟し、新戦力を迎えねばならないオフとなるだろう。  ただ、投手陣の年齢層はかなり若く、最年長でも31歳の田中、武藤、三上の3人。戦力外候補になる投手の選択はかなり悩ましいところだ。まだまだ可能性がありそうな20代の投手とて、戦力外にせねばならない状況を覚悟しなければならないだろう。とにかく投手力アップが課題のDeNAだが、ファンもチームの成長のために若い選手が早めに見切られる戦力外となったとしても「投手数の多さ」が原因なので責めてはならないところである。

支配下枠を埋めきったソフトバンクのオフは嵐が吹き荒れる!?

 9月12日現在4位も僅差でまだ優勝、CS争いに参戦しているソフトバンクだが、投手陣はあまり大きな問題を抱えていない。失点数382はパ・リーグ最少で防御率3.27もリーグトップ。8月15日にコリン・レイ投手が家族の事情で退団し、さらには7月2日に阪神とのトレードで投手・二保選手を放出し投手数が12球団最少の32人で移籍・昇格期限を迎えたにも関わらず、支配下投手のレベルが高い状態であることが伺える。  そのため横浜DeNAとは違い、オフの戦力外候補は主に野手中心になる可能性が高い。野手数は12球団最多の38人を数え、ドラフトで支配下指名をするだけ戦力外通告をしなくてはならない。だが野手にはチームを支えてきた松田・川島・明石・長谷川の4人が35歳以上の日本人選手としており、なかなかどうすべきか悩ましいところだ。  ポジションを見ても、捕手8人、内野16人、外野14人はいずれもパ・リーグ最多の支配下選手数。横浜DeNAが投手の若い選手への早い戦力外が起きそうならば、ソフトバンクは野手の早い戦力外を覚悟しなくてはならないところだろう。
次のページ
中日は大砲を!?
1
2
おすすめ記事