お金

借金500万円男。年末までの仕事がなくなりパチンコへ行く

手元のカネを元手にパチンコへ

 翌週。  僕はパチンコ屋にいた。仕事はパチンコを打ちながらでも探すことができる。ホテルの清掃の時間にも、友達が出社する時間にも合わせる必要がない自由を満喫していた。  幸い、今年は春から夏にかけてたくさん働いたおかげで、手元に幾らかの金はある。何もしなくとも2ヶ月は生活できるだろう。貸金業者と裁判を繰り返したおかげで月の支払いもかなり減った。  パチンコの音と光が判断を鈍らせる。途中まで書いた「仕事ありますか?」のLINEの文章を、パチンコが当たる度に取り消して帰る日々だった。最近はスロットよりもパチンコの方が魅力的だ。  大工の源さんという革命的な台が生を受けてから約一年半、追随する爆速台たちは個性の限りを尽くしている。最近打って面白かったのは新鬼武者とガンダムUCだ。昼過ぎに1万円を持っていき、「今日こそは仕事を探す」と言いながら耳にイヤホンをし、勝敗に執着を持たず、両側が空いている座りやすい台に座った。

そのうち働くだろう……な

 翌々週。  これを書いているのが今だ。今日は14時に起きた。前日にアニメを見始め、朝方に寝た。僕に必要だったのは自由ではなく予定だったのかもしれない。奴隷のような生活を自分に強いることで、ふにゃふにゃの自我を立たせていた。  わかっていた。低き低きへと流れる意思も、どうやら麓まで辿り着いていたらしい。ここに水の流れは無い。終着の水溜りだ。底には苔がむしている。綺麗な部屋の真ん中で、淀みを感じ始めたから慌てて記事を書いた。外界との数少ない接点だ。  向上心の無い人間が予定に縛られなければこうなってしまう。これでは負け犬の遠吠えというより、野良犬の腹の音だ。 「明日食べられればそれでいい」の精神は惨めな自分を守ってくれるが、その材料は向上心だったようだ。  きっと餌が尽きたらまた働くのだろう。 文/犬
―[負け犬の遠吠え]―
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。 Twitter→@slave_of_girls note→ギャンブル依存症 Youtube→賭博狂の詩
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