お金

借金500万円男。テキトーな競馬予想に乗って大勝ちするが、パチンコで見事に負ける

―[負け犬の遠吠え]―
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。 それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。 「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は65回目を迎えました。  今回はボートレースで負けた分を珍しく競馬で取り返したお話です。

久しぶりのボートレースで糸が切れる

札束

写真はイメージ

 人は学習する生き物でありながら、よく忘れる生き物でもあるので、少しの無職期間とたった一度のボートレースで、半年間練りに練った愚直な労働意欲を完全に削がれて 「あーあ、楽して金が手に入らないかなあ」  という不毛なマインドに戻ってしまっていた。以前であれば気軽に消費者金融のサイトを巡回してポチポチ借入枠が無いか探していたのだが、客観的に見て僕が借りれる先はもう無いのだろう。  自分の身の上を考えるとかなり反社会的であるのに対し、海外のカジノを神格化しているために、日本の裏カジノやインカジには行きたくないという変なプライドがある。それに引きずられるように街金や闇金からも金は借りないと決めてしまっていた。綺麗からは一番遠いが、思い切って泥沼に突っ込む勇気も無い。  中途半端な倫理観は表の世界での底辺、裏の世界でのカタギであり、隙間にいる人間はどちらから見ても「負け組」なのだ。

公営競技の負けは公営競技で取り戻す

 勇気のない朝を迎えていた。ボートレース場に6時間近くいて一度も当たらなかった記憶を思い出しては財布を確かめる。当たっていたもう一つの時間がすぐそばを流れているような気がする。失ったのは5000円だったが、一度も当たらずに帰ってきた事実に苛立ちを覚える。モヤモヤして、ムカついていた。こんな時は1パチにでも行って「当てたい欲求」を発散するのが吉だが、公営ギャンブルでの負けは公営ギャンブルで取り返したい。  いつも通り布団に横たわりながらインターネットを開くと、今日がスプリンターズステークスというG1レースがある日だと知った。競馬のG1、ボートレースやオートレースの優勝戦。これらはついつい買ってしまう。パチンコ屋が新装開店ののぼりを掲げていたら中を覗いてしまうように 「なんだなんだ、今日はデカいイベントの日なのか?」  と、ろくに調べもしないで間抜けな顔で賭けてしまう。とっくに秋だというのに、火の熱さも忘れて飛び込んでしまうのだ。夏の虫より頭が悪い。  実のところ、この記事を書き始めるまでスプリンターズステークスが芝1200mという短い距離を走るレースだと知らなかった。それどころかレースの名前も見ていない。  中山11レースがG1だという情報だけで買った。もちろん馬の名前も見ていない。ルメールと福永が何番に乗るのかすら見ていなかった。どうせ競馬は自信がなくて他人の意見を当てにするのだ、インターネットに蔓延る馬券予想師の買い目を丸々真似っこしよう。  そう、これは「どの馬が勝つか」ではなく、「どの馬券師に張るか」というギャンブルで、馬の状態や馬場は全く関係が無い。ギャンブルとして雑味を限りなく減らしたシンプルなゲームだ。どちらかというとルーレットに似ている。
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ネット予想師に乗って……
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