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スマホ、コードレス掃除機etc.安いバッテリーの“出火リスク”に要注意

意外と知らないリチウムイオン電池の危険性

リチウムイオン電池 出火要因

リチウムイオン電池関連の出火要因の割合

 リチウムイオン電池の危険性は知っておいた方がいい。日本だから大丈夫、なんて高をくくらないように。前述の通り、安かろう悪かろうといった製品を使わないこと。必ず、本体にPSEマークが表示されている製品を利用しよう。PSEマークは安全性が満たされている電気製品であることを示しており、2019年2月以降は表示が義務となっている。安価な海外製品だとない場合もあるので要注意。  バッテリーが純正であっても、充電器が他社製だとこちらも危険。過充電を防止する機能がなかったりすると、純正バッテリーでも出火する可能性がある。衝撃によっても出火する。落下させたり水没でも出火するのだが、誤って穴をあけるとか分解するといった出火原因も約3割もある。リチウムイオン電池が危険だと言うことが周知されていないことがわかる。  リチウムイオン電池には強い衝撃を与えてはいけない。変形したり発熱したら利用を中断する。濡れている状態で充電しない。充電中の使用は避ける、といった注意が必要だ。

ゴミ収集車の中で出火

モバイルバッテリー

ごみ収集車の中で出火したモバイルバッテリー

 今年日本で出火した90件のうち、廃棄されたリチウムイオン電池からの出火は16件。いらなくなったモバイルバッテリーなどを燃えるごみで捨て、ごみ収集車の中で力が加わって出火するケースがあるのだ。  ちなみに、リチウムイオン電池は燃えるごみはもちろん、燃えないごみとしても出すことはできない。家電量販店やホームセンター自治体などでリサイクルに出そう。協力店・協力自治体はJBRCのサイトから検索できる。
JBRC

リチウムイオンをリサイクルのために改修してくれる電気製品販売店や自治体の施設はJBRCのサイトで検索できる

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自宅に置いてあるあの家電から
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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