人気コスメのLUSH、SNS一斉停止で賛否両論。「15億円の損失」も厭わない
今年もクリスマスシーズンがやってきた。この季節に悩むのが友人や恋人に渡す「クリスマスギフト」を決めること。
マフラーやニットといった実用性の高いアイテムのほか、ケーキやチョコレート等のスイーツ、ボディケアやバス(お風呂)アイテムなど実にさまざまなジャンルがあるゆえ、なかなか一押しのアイテムを選びにくい……。
そんななか、イギリス発のスキンケアやボディケア商品を展開する「LUSH(ラッシュ)」は、日用使いのできるおしゃれなアイテムが数多く、ギフト選びには定評のあるブランドだ。
ラッシュは1999年に東京の自由が丘に一号店を出店して以来、実に20年以上にわたって多くの消費者に愛されてきた。
現在、日本国内では75店舗を展開し、 2019年にはアジア最大級のフラッグシップショップである「LUSH 新宿店」をオープンさせた。
化粧品やボディケアのブランドは数多く存在するなか、ラッシュが愛されてきたのはどのような理由なのだろうか。
飯村さんは「フレッシュかつオーガニックな野菜や果物を使い、手作りで商品を製造していることがブランドの強みになっている」とし、次のように語った。
「日本国内には神奈川県に『キッチン』と呼んでいる製造工場があります。そこでは、“シェフ”と呼ばれる作り手が、まるで料理をするかのように野菜と果物を使って商品を一つひとつ丁寧に作っているんです。こうした新鮮で植物由来の恵みにこだわった商品だからこそ、その魅力が自然と口コミで広まり、多くのお客様に使ってもらえるようなブランドに成長できたと考えています」
おしゃれで可愛らしいパッケージやフォルムの商品だからこそ、感度の高い女性を中心に人気が高まり、ラッシュの認知度は次第に広まっていたわけだ。
「ラッシュで取り扱う全ての商品は、コンセプトに沿って作られているのが特徴です。ポップでキャッチーな見た目の商品は、イギリスのマルシェ(市場)で売られているような農産物を意識しているんです。
例えば、固形入浴剤のバスボムは果物を思わせる形をしており、そのほかボトル商品はフレッシュジュース、ブラックカップの商品はアイスをイメージしていたりと、遊び心とときめきが詰まったデザインにすることで、ラッシュならではのユニークさを生む要因になっています」
また、ラッシュといえば店頭でのデモンストレーションが印象的だ。
バスボムを使った「バスアート」の実演やボディケア商品の使い心地など、リアル店舗でしかできない体験価値を長年追求しているという。
「ラッシュの店舗は国内に75店舗ありますが、その全てがお客様と直に接することができるコミュニケーションツールとして重要視しています。Eコマース(オンラインストア)も伸びてはいますが、バスボムをお湯に溶かしたときの香りや、肌に塗った際の肌触りなどの五感を刺激するものは、店舗でしか体験できない。ラッシュの商品が持つ良さや魅力を伝えるのにデモンストレーションは欠かせない手法であり、お客様とのコミュニケーションを図る上で非常に大切にしています」
LUSH 新宿店 ショップマネージャーの飯村麗さんに、クリスマスギフトの選び方について話を聞いた。
新鮮な野菜や果物を使った手づくりの商品が口コミで広まった
おしゃれで可愛らしいデザインも人気の秘訣
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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