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「焼肉ライク」とのコラボで話題に。代替肉で地球を救うユニコーン企業の挑戦

スマホの普及のように誰もが知る存在になる

―将来的にいつごろ、どの程度普及が進むと考えていますか? 代替肉白井:例えば、’50年にはすべてが置き換わっていればいいなと思います。きっと勝手にそうなっていくはずで、5年後にはみんな普通に知っている、食卓にも、今で言うかまぼこのように並ぶとか。 佐々木:例えば牛肉や豚肉、鶏肉よりも値段が下がって、おいしいものができると、消費量もひっくり返るはずですよね。’30年にはそんなパラダイムシフトが起こる可能性は多分にあると思います。

代替肉一切れで1日分の栄養がまかなえる時代が来るかも

―現在は環境意識など理念で訴求しているが、そのうち実用性の部分で選ばれるようになると。 佐々木:化石燃料を使った自動車が電気や水素に切り替わっていくように、時代とともに良くも悪くも変わっていくんです。最近のわかりやすい例で言えばタバコも同じ。電車や飛行機でも吸っていた時代が、今では吸う人自体が減ってきました。  携帯電話もここ20年で大きく様変わりしましたよね。この’21年からの10年で起こる変化はさらに大きいはずなので、大きな道筋さえ示すことができれば、放っておいても勝手に変化していくと思っています。 白井:アメリカでは給食で代替肉を扱う学校もあると聞きますし、日本でもそれが実現できれば、若い世代にも自然に触れてもらう機会が増えますよね。実際、私の3歳の息子はネクストミーツの代替肉を「お肉おいしい!」ともりもり食べている。そうやって新しいスタンダードを持った世代が育つことで、考え方もどんどん代替わりしていくと思うんです。 佐々木:将来的には、人間の食に対する意識が変わって『ドラゴンボール』の仙豆みたいに、代替肉一切れで1日分の栄養がまかなえる時代が来るかもしれません。
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目標は代替肉に誰もがアクセスできる世界
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