「焼肉ライク」とのコラボで話題に。代替肉で地球を救うユニコーン企業の挑戦
人間由来の温室効果ガスの排出量のうち、肉の生産による排出量は全体の約15%を占めている。代替肉を世界のスタンダードに押し上げ、動物性食品の消費を減らすことで地球を救う、そんな挑戦を続けるユニコーン企業「ネクストミーツ」の共同創業者ふたりに話を聞いた。
環境意識や健康意識の向上により植物由来の代替肉マーケットが急速に拡大しつつある昨今。’30年には世界市場が2兆円に迫る規模となる予想もあるなか、ハンバーガーを皮切りに、代替肉の焼き肉、牛丼、チキンなどを仕掛け続けるネクストミーツ。
’21年1月にはアメリカのSPAC上場を果たし、時価総額が40億ドル(約4400億円)突破と、創業から史上最速でこの数字を叩き出したユニコーン企業となった。
この偉業を成し遂げたのは、研究者や大手食品メーカーではなく、元ミュージシャンというまったくの門外漢のふたり。ゼロから手弁当で開発を始めたという白井と佐々木は「地球を終わらせない。」という大きなテーマを掲げ、アメリカやシンガポール、ベトナム、台湾など10か国に進出している。
彼らはいかにしてこの躍進を成し遂げたのか。この先はどのような未来を見据えているのだろうか。
―まず環境問題に取り組もうと思ったきっかけを教えてください。
白井:僕たちは昔バンドマンとしてメジャー・デビューをしたこともあったんですが、才能の限界を感じたというか(笑)。ふたりともAB型なんですけどAはアーティスト、Bはビジネスということで、両方ともやりたかった。
佐々木:この微妙なフレーズ、15年間ずっと言い続けてるんですよ(苦笑)。でも社会に影響を与えるという点において、音楽とビジネスは同じだと思っていて。僕が好きなイギリスのバンドU2も、音楽を通して社会的なメッセージを発しています。彼らのように、生きているからには何か次の世代に残す活動をしたいという意識で、アイデアを模索してきました。
白井:’06年からスタートして、最初は光触媒で空気を浄化する技術に挑戦したのですが、うまくいかず。そこからいろいろなアイデアを試しては失敗して、’17年にたどり着いたのが代替肉というテーマでした。
代替肉で地球を救うユニコーン企業の挑戦
世界中の誰もが代替肉にアクセス可能な世界を目指す
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