お金

<ガールズグランプリ>児玉碧衣4連覇を阻止するのは誰か。注目の2人を直撃した

石井寛子「私は考えて走る」

石井寛子選手

打倒児玉の一番手とも言われる石井寛子選手 写真/(公財)JKA提供

 今年は年間24回の優勝や全場優勝、通算400勝など記録づくめの1年となった石井寛子選手。絶好調な1年を締めくくる舞台としてはガールズグランプリはうってつけだろう。打倒児玉の1番手としての自信のほどは? 石井 やはり先行する選手によってレースが変わる。その先行で動かした選手に乗れる人が優勝すると思ってるんですよね。そこにどれだけ流れに乗れるか。先行するのが児玉選手ならその後ろだし、誰が逃げるかも含めて初手からそれを考えますね。 ——スタート直後の初手も考えながら、となると展開を読む選手には2通りいらっしゃると思っていて、レース前に決め打ちをするタイプと、スタートしてから考えるタイプだと思うのですが、石井選手はどちらですか。 石井 ……沢山、考えていきますね。  決め打ちか、スタートしてから考えるかを名言せず、考えますということは手の内は明かさないが考えて走ることを伝えていただいたことになります。石井選手、ガールズきっての策士ぶりを感じるやりとりだった。 ——考えて走ってくれる選手のほうがファンは嬉しい。それに今年は外枠に動きそうな選手も多いですよね。 石井 そういってもらえるのは嬉しいし、そうですよね。動く選手が多いほうが面白いですよね。年によってはまったく動きがなかった年もありましたから、そうならないようにしたいなと思ってます。動きがあるなかで、どれだけスキがあるか、そのスキを見逃さずに入って走れるかだと思ってます。

「何もしなかった」がイヤ

——自分はガールズって7つの1車ラインが戦うレースだと思ってて、下手すれば男子よりも複雑だと感じてるんですよ。そのなかで石井選手って、展開を意識して走ってる印象があるのをファンにもお伝えしたくて。 石井 そうですね。複雑ですよ。展開を意識して走っている選手だと思ってもらえるのは嬉しいですね。居てくれたら面白いと思われたいので。2017年に優勝したときも決まり手は差しですが、一旦自分で動いてから好位に入って差したレースでした。 ——誰も動かないなら自分から動くのも辞さない? 石井 できれば誰かに動いてほしいですけどね(笑)。展開に応じてそこはやらなければいけなければ動きます。何もしなかった、っていうのがイヤなんですよ。せっかく出られたんだからって思ってます。  頭脳派らしく石井選手からは展開への対応を意識したコメントが多くいだたけた。記録尽くめだった今年はその読みが冴え渡っていることの証。初出場選手もいる今回のメンバーで、その頭脳は飛び抜けている。
次のページ
気になる車券は……
1
2
3
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

記事一覧へ
勝SPA!
おすすめ記事