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「どうせ閑散期だから」大阪の夜の街は休業の店が急増。前回とどう変わったのか

ウーバーイーツが捕まらない!

 先述のように、飲食店が知り合いのみの予約営業になってしまうと普通の客が夕飯を食べる店がなくなってしまう。これまでのまん延防止と違い、夕食難民が深刻化しているのだ。同じくまん延防止重点措置下にある兵庫県に住む男性に話を聞いた。 「前の時短営業のときは仕事が遅くなってもウーバーイーツなどで出前をとることができました。でも、今回は出前サイトを見ても一時休業になっていたり、ウーバーの配達人が捕まらないこともあります。先日、大阪に出張したときに、どうせなら一泊して外で夕飯を食べようと思ったんです。  夜遅くに兵庫に戻ってもどこも開いていないので、それなら大阪のほうがまだマシかなと。でも、どこも開いていなくて営業している店はどこも密。さすがにそこで飲む気にはならず、ホテルに戻って出前を取ろうとしてもほぼ休業。まさかミナミでもこんな状況になっているとは思いませんでした。結局、いつもどおりコンビニで済ませました……」  飲食店はスタッフに濃厚接触者が1人でも出てしまうと休業せざるをえなくなる。ウーバーイーツは配達の報酬が引き下げになったことで、配達員が一気に減少したのだとか。

時短営業にはみんなウンザリ

 休業する店、同業者のみを相手に営業を続ける店。感染者の減少は一向に見えない不安の中、それぞれに言い分がある。繰り返される時短営業に誰もがウンザリしているのだ。 取材・文/カワノアユミ
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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