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名門「プリンスホテル」1500億円売却は衰退か英断か。日本のホテル事業の限界とは

業界ナンバーワンが英断した意味合い

 今回、日本の業界ナンバーワンのプリンスホテルが「所有」と「運営」の分離に乗り出す意味合いは大きいです。  今後は、ホテルの所有側(オーナー側)から、ホテルや施設の価値を高めるために、様々な改善点などの要求や提案が行われることが予想されます。  外資の視点を踏まえて運営が行われることで今後外国人観光客にとって魅力的な運営が見込まれます。  アフターコロナでは、多くの観光客が日本に訪れることが考えられますので、今回、外資が入ることで、効率的な経営、地域の特性を活かしたサービスの提供にコストをかけることで、他社と差別化を図り、成長を続けることが見込まれます。  そして、多様な観光客を取り込むチャンスになることが期待されます。
馬渕磨理子

馬渕磨理子(赤プリ跡地、東京ガーデンテラス紀尾井町にて)

<文/馬渕磨理子>
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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