ガチャ。 　それは誘惑の香り。 　オレはこの香りにつられて、とてつもない大勝負にでたっ！！！！！ 　子供の頃にやっていたあのガチャガチャには、何が出るかわからないワクワク感があった。少ない小遣いの中から硬貨を投入し、ガチャガチャと音を出しながら自らの手で回していたガチャガチャ……。 　僅かな小遣いで引くからこそ味わえるドキドキの誘惑が、そこにはあった。 　それと同じワクワク感、そしてドキドキの誘惑がSTEPNにもある。ただ子供のころと違うのは、デジタルになったということだけでない。 　金額だっ！！ 　その額、日本円にして30万円相当っ！！ 　ガチャを回すワクワク感そのものは同じかもしれないが、とてつもなくアダルトな金額になっている。 　ガチャで感じられるワクワクやドキドキは、30万円という金額になったことで、重くのしかかるプレッシャーと化した。 　この破格のガチャにオレは挑んだのだっ！！ 　ここでSTEPNのガチャを改めて説明しよう。ガチャの種類は全部で3種類あって、正確には「シューズボックス」と呼ばれている。 　その3種類を安い順に並べていくと、 コモンシューズボックス アンコモンシューズボックス レアシューズボックス 　オレが引いたのはアンコモンシューズボックスで、これが時価30万円相当のシロモノなのだっ！！ 　そして確率は以下の通り。 レア　4% アンコモン　76% コモン　20% 　ハズレが20％ということ。 　パチンコ・パチスロ経験者から言わしてもらうと、「20%」はとても高い数字。オレは一発で出す自信がある。 　昔のスロット機吉宗の1G連の確率が約20％で、これをガンガン引いた覚えがあるから、オレの記憶だと20%は高確率っ。 　いや、引いたらアカンわ！ 　今回の20％はハズレを引く確率だから！！ 　しかしっ！！ 　レアが出る確率の「4％」も高い数字だとオレは思ってしまうぞっ！！ 　一発で出す自信はないけど、パチンコでも”あの時の4％”によって、勝ち負けが分かれたことだってあるんだからっ！！！！！ 　……ただ、結果はマンガの通り。STEPNでは初となる大勝負で、ハズレの20%は引いてしまった……。 　がっ、しかし！　ハズレの中にある、うっす〜い当たりを引いたという……。 『ぱちんこ 冬のソナタ FOREVER』で、通常大当りだったけど振り分け4％の時短200回を引いた、みたいな……？ 　しっかり白黒つけてくれないところもパチンコに似てやがるっ！！　せっかくの大勝負だったのに、ハッキリとした当たりハズレが伝えられず、な〜んかモヤモヤする結果になってしまいましたとさ。 作画／ハッシー橋本愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上！サウナめし』はサウナ好き必見の一冊　Twitter @hashimotosan84