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東大生が「『親ガチャ』という言葉を使い続ける人は不幸になる」と考える理由

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

一躍、トレンドワードになった「親ガチャ」

東大 皆さんは「親ガチャ」という言葉をご存じですか?   ネットで話題になっている用語で、「子供は親を選べないこと」に嘆く際に使われます。最近、そんな「親ガチャ」をYouTube、Twitterなどでよく目や耳にするするようになりました。  たとえば、「自分は親ガチャに失敗したから、まったく勉強ができない」というふうに使われます。これは「自分は勉強がまったくできない親のもと(環境)に生まれてしまった。だから、自分は勉強できなくても仕方がない」という言い訳を意味します。  確かに、その人の一生は生まれる環境で大きく変わります。それなのに、生まれた場所が都会かどうかや、実家がお金持ちかどうか、親が厳格かどうかなど、どれも生まれてくる子供にはコントロールできません。

「親ガチャ」という言葉が持つ危険性

 一方、多くの東大生はこういった「親ガチャ」とはある意味で無縁のところにいます。東大生の約60%は世帯年収950万円以上の家庭出身なので、「お金に困って一冊の参考書を買うかどうかで2時間迷う」なんてエピソードはそうそう持ってないでしょう。  しかし、僕を含め、貧乏な世帯からでも這い上がって東大に入学した人がいるのも確かです。そして、僕は絶対に「親ガチャ」なんて言葉は口にしません。  正直なところ、僕が高校生の頃は、自分の置かれている環境に不満を持ったこともありました。「同級生の彼は、塾通いをして、家庭教師もつけて、参考書もたくさん買ってもらえているのに、なんで自分は中古の参考書で自習しないといけないんだ」とつまらない嫉妬をしたこともあります。  ただ、受験生になってしばらくしたある時期から、僕はこのような考えを一切しなくなりました。それは、自分の環境に不満をいうことは、自分の頭をどんどん悪くする「悪魔」だと気づいたからです。 「親ガチャ」もまた、自分の環境への不満の一種でしょう。今回は、言えば言うほど頭が悪くなる「親ガチャ」という言葉の危険性についてお伝えします。
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なぜ「親ガチャ」という言葉を使うことが危険なのか?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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