一方、文大統領や李候補にとっては冬の時代が訪れる可能性も……。李明博（イ ミョンバク）、朴槿恵（パク クネ）と直近の大統領経験者はいずれも退任後に逮捕されているのだ。 「文大統領には’18年の蔚山（ウルサン）市長選を巡る不正疑惑がかけられています。このときの与党候補が文氏の30年来の友人だったことから、大統領秘書官らが選挙に介入。地元警察に対立候補の汚職疑惑を捜査させていたことが明らかになっている。李候補の市長時代の不正とあわせて、選挙後に両氏に関する捜査が本格化する可能性が高い」 　3代続けて前大統領が収監されるのか?　選挙結果とともに要注目！ ＝＝＝＝＝ 　ネガキャン以上に注目を浴びたのは両候補のバラマキ公約。どちらも財源を明かさずに、コロナで苦しむ自営業者への補償などのために50兆ウォンの財政出動を行うと主張。若い男性に反フェミニズム運動が広がっていることを受けて、兵士の月給を3倍に引き上げるとする公約も。李候補は薄毛治療の保険適用やベーシックインカムの導入も掲げる。 ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞ ※週刊SPA！3月8日発売号より