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韓国大統領選、政権交代濃厚で日韓関係は雪解けへ。文在寅大統領には冬の時代到来?

―[今週の顔]―
今週の顔ニュース 韓国大統領選

選挙では両候補の決めポーズも話題に。尹候補は政権を根底から覆すアッパーカットが得意技。劣勢の李候補はコロナをぶっ飛ばすブースターキックを集会などで披露 写真/時事通信社

政権交代濃厚で日韓関係は雪解けへ。文在寅大統領には冬の時代到来?

 冷えきった関係は改善するのか? 3月9日投開票の韓国大統領選に注目が集まっている。与党「共に民主党」の李在明(イ ジェミョン)候補の劣勢が伝えられているからだ。ソウル在住のジャーナリスト・朴承珉(パク スンミン)氏が話す。
李在明

李在明(イ ジェミョン)候補 写真はHPより

「今回は『過去最悪の選挙』と言われるほど壮絶なネガティブキャンペーンが繰り広げられています。李候補には城南市長時代に行った1.2兆ウォン(約1100億円)の建設事業で特定の人物らに数千億ウォンの利益を不正に供与した疑いがかけられているほか、公務員資格詐称や道交法違反など4つの前科があることも明らかになっています。  一方、対抗馬の野党『国民の力』の尹錫悦(ユン ソクヨル)候補には夫人の株価操縦疑惑が浮上したほか、無資格で療養施設を開設して20億ウォン以上の医療給付金をだまし取ったとして昨年、義母に実刑判決が下されました。ただ、期日前投票前日に野党候補が一本化されたことで、尹候補がリード。政権交代の可能性が高まっています」

日韓関係の改善を期待する声も

 そのため、日韓関係の改善を期待する声も高まっているという。 「李候補は文在寅(ムン ジェイン)政権同様の対日強硬路線ですが、保守系の尹候補は『日本との歴史問題や経済・安全保障問題を包括的に解決する』と柔軟な姿勢を見せている。首脳が相互訪問するシャトル外交を復活させる意向も示しており、日韓関係は雪解けへと向かうはず」
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直近の大統領経験者は退任後に逮捕
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