3月11日で営業終了、JR北海道の廃止7駅を巡ってみた
⑦糸魚沢駅(いといざわ)
駅の反対側には原生林が広がるが、国道沿いに住宅が並び、現在も約10世帯が暮らしている。ただし、JR北海道の統計によると、同駅の平均乗車人数も1日3人以下。やはり地元住民に利用している者はほとんどいないようだ。
ところが、駅舎は廃止になるとは思えないような小洒落たログハウス風。調べたところ、15年に建て替えられたことがわかった。解体された木造平屋建ての旧駅舎も昔の北海道の田舎駅らしい雰囲気で好きだったが、この新しい駅舎の今後も気になるところ。廃駅は仕方ないとしてもたった7年で取り壊してしまうのはもったいない。何らかの形で保存してほしいと願うばかりだ。
新たに廃止となった7駅を除いても平均乗車人数が1日3人以下の駅は道内にまだ50駅もある。それに根室本線の富良野~新得間、函館本線の長万部~余市間の廃線が決定的。北海道で今後も駅の廃止ラッシュが続くのは避けられない。
心の原風景のような駅が1つまた1つと消えていくのは悲しいが、これもまた時代の流れ。それでもほかの駅にない風情があるのも事実。こんな田舎駅を訪ね歩く旅も案外悪くないものだ。
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<取材・文・撮影/高島昌俊>
―[シリーズ・駅]―
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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