3月11日で営業終了、JR北海道の廃止7駅を巡ってみた
―[シリーズ・駅]―
2014年~2021年のわずか7年間で約100駅が廃止されたJR北海道。今年も3月12日のダイヤ改正に伴い、その前日をもって新たに7駅が廃止となった。こうした駅を訪れる者は、鉄道ファンの間では「葬式鉄」と呼ばれているが、今回は筆者がこれを体験。北海道でこの春、営業を終了する駅をすべて巡ってみることにした。
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①歌内駅
この辺りは70年代までは駅前通り沿いに家が立ち並んでいたそうだが、現在はわずか2世帯という完全な限界集落。コンビニや商店はもちろん、自動販売機すらない。
白地に水色のラインが入った貨車駅舎も錆びだらけで、いかにも北海道の秘境駅という感じだ。駅の反対側は森になっており、エゾジカやキタキツネも出没するとか。実際にそれらしき足跡はあったが、残念ながら遭遇はできず。いずれにしても住民よりも獣の数が多いのは間違いなさそうだ。
そんな同駅の平均利用者数は1日1人以下。ところが、この日は先客が2名。いずれも首都圏から来た鉄道マニアで、北海道の秘境駅巡りをしているとのこと。鉄道談義で盛り上がり、うち1名からは筆者が後で訪れようと思っていた廃止予定駅にもすでに立ち寄ったそうで、アクセスに関する貴重な情報を教えてもらった。こうした旅先での出会いや情報交換も鉄道旅の魅力のひとつかもしれない。
②池田園駅
しかし、この砂原支線は利用者が少なく、今回の廃止7駅中3駅が同路線に集中。池田園駅は観光地としても知られる大沼の畔に位置し、駅周辺には多くの別荘が立ち並んでいる。彼らはほぼ車で来るため、利用客はいないようだ。
無人駅ながら駅舎は地方のローカル駅では標準的な規模で、ホームの間には跨線橋も架けられている。廃止とするにはもったいない気もするが、利用客がいなければ維持費が余分にかかるだけ。JR北海道の厳しい経営事情を考えれば仕方のないことなのだろう。
なお、訪れたのは夕暮れ時だったこともあり、跨線橋からの眺めはなかなかの絶景。この景色がもう見ることができないのは惜しい気もするが……。
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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