ニュース

Netflix会員減で時価総額7兆円消失。ショックが連鎖する可能性もあり?

―[今週の顔]―

過去10年で初めての会員数減

 ネトフリショック!金融市場に衝撃が走ったのは4月19日のこと。急成長を続ける米テック企業の代表格「FAANG」(フェイスブック=メタ、アップルなどの頭文字)の一角ネットフリックスが、過去10年で初めて会員数が減ったことを明かしたのだ。  1~3月期の会社予想「250万人増」から20万人減に転じたショックは大きく、株価は一日で30%も暴落。7兆円もの時価総額が吹き飛んだ。経済評論家の加谷珪一氏が解説する。 「会社側はロシアでのサービス中断を理由の一つにあげましたが、北米や欧州でも会員数が純減しているので、毎月定額のサブスクリプションそのものが頭打ちにあると見ていい。  実際、ネトフリの会員は全世界で2億2164万人という規模。パスワードの共有により1億世帯以上が“ただ乗り”していると推計されており、先進国では基礎インフラのように浸透してしまっている。  それなのに、期待先行で株が買われていたため、他のテック企業に波及するほどの暴落に繋がったのです」

新規会員獲得を検討中のようだが…

 ネトフリは広告つき低額プランの導入による新規会員獲得を検討中のようだが、それでは会員減を埋められない可能性も。米国株ウォッチャーが話す。 「イーロン・マスクが『ポリコレ(民族・宗教・性別などに中立な表現を取ること)ウイルスに感染してネトフリはつまらなくなった』という趣旨のツイートをしたように、配信コンテンツを忌避する人も出てきている。これは独自作品を強みにしてきた同社にとって頭の痛い問題。昨年はイカゲームが売り上げ増に貢献したが、ポリコレに配慮しすぎると会員純減が早まりそう」  さらなるショックを危惧する声も。 「今年2月にはメタもユーザー伸び悩みを受けて売り浴びせられ、時価総額にして27兆円が吹き飛びました。例年5月は株安が進みやすいだけに、メタ、ネトフリの次はどこか?と疑心暗鬼に陥りつつある」(兜町関係者)  連鎖する「◯◯ショック」をネタにしたネトフリ独自作品もありかも? ======
次のページ
ウクライナ侵攻を受けて無料配信中の『Winter on Fire』
1
2
週刊SPA!5/3・10合併号(4/26発売)

表紙の人/ 吉岡里帆

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ