SKE48・松本慈子「仲良しこよしのチームを変えたい」リーダーの悪戦苦闘
48グループの中でも名古屋・栄を拠点に活動するのがSKE48だ。2008年に結成され、現在は「チームS」、「チームKⅡ」、「チームE」の3チーム体制で、SKE48劇場での公演やライブ、全国ツアーなどを行っている。
そんななか、SKE48チームS(以下、チームS)が5月28日より新たなオリジナル公演『愛を君に、愛を僕に』をスタートさせ、話題を呼んでいる。グループとしては約11年ぶり4度目のオリジナル公演となっており、プロデューサーには秋元康氏ではなく小室哲哉氏を起用。さらに48グループで数々のダンスを手がけた牧野アンナ氏が振り付けを担当している。
松本さんは幼少期を大阪で過ごし、小学1年生から中学2年生までは剣道に打ち込んでいたという。
そんな彼女にとって、AKB48を知ったのはテレビの歌番組だった。
「当時は『Everyday、カチューシャ』などが流行っていた頃で、AKB48さんの出演するテレビ番組をよく見ていました。歌番組やバラエティ番組に出て活躍する姿を見ているうちに、『アイドルってすごいな』と思うようになったんです」
ただ、自分自身がアイドルになろうとは、この頃は思ってもみなかったそうだ。きっかけになったのは、同じくAKB48が好きだった友人に「一緒にAKB48グループのドラフト会議に応募しよう」と誘われたことだった。
「〇期生として加入するメンバーオーディションだったら、普通だなと感じていたので受けなかったと思います。でも、ドラフト会議と聞いて『プロ野球のドラフト会議と何が違うんだろう』と興味を持ったんですよ(笑)。当時はまさか名古屋に来るとは想像もしていませんでした。NMB48やAKB48などに行けたらいいなと思い、好奇心から応募してみたんです」
淡い期待をよそに応募を試みたところ、松本さんはドラフト会議本選に進出する30人の候補者に選ばれた。
その一方、松本さんはダンスも歌も未経験な状態で、特にダンスは想像以上に踊れずに苦労したそうだ。
「剣道をやっていたので、体力には自信がありましたが、なかなかダンスの動きについていけませんでした。それでも上手くなるために、振り付けの先生や周りの候補者に聞きながら、懸命に練習を続けたんです。
その結果、SKE48チームSからドラフト1位指名をいただいたときは『夢かもしれない』と正直思ってしまうほど、驚きました。後日、先輩に聞いたところ『ダンスが踊れなくても、将来性を見込んで選んだ』と言ってくださったんです。こうして本格的にチームSの活動に注力するため、大阪から愛知へと引っ越しました」
こうした一流のクリエイター陣が関わったオリジナル公演を、リーダーとして先導するのが松本慈子さん(22歳)だ。
2013年に開催された「第1回AKB48グループドラフト会議」にて、チームSからドラフト1位指名されたのを機にグループへ加入。
チームの組閣やメンバーの入れ替え、リーダーへの昇格など、さまざまな出来事や苦労を経験しながらも、チームSのメンバーとともに着実に前へと歩んできた松本さん。
今の心境やオリジナル公演へ臨む前の舞台裏、今後の展望について胸の内を聞いた。
「ドラフト会議」に興味を持ち、好奇心から応募することに
将来性を見込まれ、SKE48チームSへ1位指名を受ける
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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