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中古スマホのバッテリーはネットで売れる?「リチウム電池」の正しい取り扱い方法

問題はバッテリーの処分

   液晶パネル交換でガラスだけなら、危険物や燃えないごみなど市区町村のゴミ収集でも回収してもらうことが可能ですが、問題はバッテリーです。    充電式のリチウムイオン電池はリサイクル対象なのでリサイクルマークがある製品なら家電量販店やホームセンター、自治体の回収ボックスにて処分することが可能です。
スマホバッテリー

回収対象のバッテリーにはスリーアローマークと呼ばれる記号が印字されている
(写真のバッテリーは水色の部分)

 この時、ネット上などでいわれている海水や塩水につけてから処分という方法を行ってしまうとリサイクルができなくない状況になってしまうので、「有害ごみ」として処分するしか方法がなくなってしまいます。「有害ごみ」になってしまうと、住んでいる自治体によっては有料で処分せざるを得なくなってしまうということも。

中古バッテリーはネットオークションで売れる

   とはいえ、サードパティ製の互換バッテリーだとリサイクルマークがない製品も多く、最初から回収不可といった状況も多いのですが……。劣化して取り外した純正中古バッテリーは回収や有害ごみとして処分するだけでなく、実は中古市場での流通も活発です。
オークションサイト

フリマ・オークションでは安価ながら頻繁に中古バッテリーが取引されている

 処分してしまえばそれまでですが、中には交換費用を少しでも回収しようと、中古バッテリーをフリマやオークションサイトに出品する人がいます。 「中古で劣化したバッテリーなんて需要がない……」と思いきや、実は意外と売れている様で、販売履歴を見ても価格は安いものの、それなりに取引があるようです。    回収にしろ、売却にしろ、リチウム電池の取り扱いは慎重に行ってほしいものです。 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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