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スマホの“画面ロック”を怠ると…起こりうる最悪のリスク

画面ロックはしてますか?」  筆者は公共施設でのIT講座を受け持っているが、最近初めてスマートフォンを所持することになったという中高年のユーザーにはこう訴え続けている。しかしながら、「今日にでもキャッシュレス決済を利用したい」と申し出る受講者の中には「画面ロックって何ですか?」と答えてしまう人も存在する。
スマホ

※画像はイメージです(以下同)

 残念ながら、スマホの画面ロックをしていない人に対してキャッシュレス決済サービスの使い方を教えることはできない。画面ロックの設定をしていないことで、自分だけでなく他人をも情報漏洩の被害に遭わせてしまう可能性もある。これは、中高年に限った話ではない。

スマホの画面ロックをしない人たち

 スマホの電源をつけても、自分以外の者には操作できないようにするのが画面ロック。しかし、冒頭に書いた通りこれをしていないライトユーザーは決して少なくない。なぜか? 「そもそも、そんな機能があるなんて知らなかった」という人もいるが、とくに目立つのは「面倒くさい」という動機だ。 「スマホを開く度に、いちいち6桁の暗証番号を入力しなきゃいけないの?」  ならば指紋認証機能を設定すればいいのではないか、と思うだろう。しかしそれですらも億劫と感じてしまう人の存在が、ある一定以上の世代では目立つ。要は概念の違いだ。  トランジスタラジオは、誰が操作しようと同等のパフォーマンスを発揮する。しかしスマホは同じ機種でも持ち主によって発揮するパフォーマンスが異なるうえ、あらゆる個人情報が詰め込まれている。スマホの破損は修理費か再購入費で済むが、紛失や盗難は一大事である。  しかも画面ロックが施されていない場合、その人の生活を形成するデータがごっそり盗まれてしまうことも……。

Google Chromeに保存のパスワードが盗まれる!?

 Androidスマホのユーザーの大半は、Googleのウェブブラウザ『Google Chrome』を使っているはずだ。このGoogle Chromeは徹頭徹尾「データのクラウド化」を前提にしている。ドキュメントで執筆もできるし、発行したてのパスワードを保存する機能もある。それらをPCと共有し、より高度な作業を実現することができるようになった。Google Chromeは偉大なウェブブラウザである。  しかし、紛失したスマホからGoogle Chromeの情報が全て知られてしまったら?  たとえば、銀行のオンラインバンキングやクレジットカードの公式サイトへのアクセスにも、Google Chromeのパスワード保存機能を利用することができる。使ってみると、その利便性に心酔してしまうほどだ。こちらがわざわざパスワードを記憶する必要はないのだから。  しかしこの利便性は、最低限のセキュリティー設定を施してこそ発揮される要素。もし画面ロックをしていないと、その人の預貯金や信用情報などが丸裸になってしまう。無論、いつの間にか預金口座から大金を引き出されるということも考えられる。
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